Googleアカウントを取得する

Googleアカウントは、Gmail以外やドキュメントサービスなどGoogleが提供する多くのクラウドサービスを横断的に利用できる利用価値の高いアカウントの1つだ。 用途に応じて複数のGoogleアカウントを取得してもよいだろう。 新規googleアカウントの取得

アカウントの作成手続き

Google アカウントの作成には、次にアクセスする。
https://accounts.google.com/
https://accounts.google.com/NewAccount からの作成は、既に @google.com が付いたGoogleアカウントを持っている場合以外は勧めない。 これは既に持っている別のメールアドレスを使うアカウント作成であり @gmail.com がつかずに、さまざまな混乱を招くことになるだろう。そもそも、そのメールアドレスは永久不滅だろうか(もちろん、Googleが不滅かどうかを問うことは正しい思考だ)。

現在、入力すべき内容は次のような項目である:

項目入力
名前姓 と 名(ローマ字も可)
ユーザー名を選択 熟考した文字列で。 "@gmail.com"が自動付与
パスワードを作成 安全な文字列を2回入力する
誕生日 西暦年 月 日を正確に
性別 男/女を選ぶ
携帯電話 +81に続いて携帯番号
現在のメール アドレス緊急用。予備メールアドレス
ロボットによる登録でないことを証明画像によるCAPTCHA認証

こうした情報の入力が何故必要なのだろうか。 これに対して明快に答えられることが現在のリテラシーを学ぶ目的の1つだ。

アカウント取得についての補足

Googleアカウントの取得のために、Googleに個人情報を渡すことに躊躇するかもしれない(もちろん、それは正常な生活感覚である)。 しかし,今日ではその認識だけではもはや十分とはいえない。

クラウドに対する組織的な攻撃が加えられる事例が増加し(場合によっては成功している)、しかも個々のパソコンや携帯デバイスから悪質なソフトウエアを知らないで利用したり忍び込んだマルウエアなどによってユーザ情報が抜き取られたりする事例がきわめて多い。 それが実際に危険をもたらすの大部分の原因はアカウントと対応するパスワードだけで認証されて重要情報にアクセス可能になるからだ。 標的として狙われた場合、現在のパスワードシステムは脆弱で比較的簡単に推察されたり、本人自身が漏らしてしまっていることも多いのが実情だ。

そこで、本人しか知り得ない情報を使って、単にアカウントとパスワードの組み合わせを知ったとしてもアクセスできない事態をもって本人確認し(生体認証がその一つの理想の姿ではあるが深く考えるともっと大きな問題に直面するはずだ)、本人が知らぬ間にログインされたりパスワードが書き換えられた場合に確実に本人に通知して危険を知らせる仕組みが必要とされるようになってきた。

演習:生体認証の問題点とは何だろうか。 既に実用化されている指紋認証や網膜パターン程度であればクラックする機会はいくらでも作り出せるはずだ。 究極の認証の1つとしてDNA認証で考えてみなさい。

[ユーザー名を選択]
ユーザ名(ユーザID)には学生番号は使わない。可能な限り自分の姓名を暗示するように。 世界中で xxxx@gmail.com が使われているため、入力しパスワード入力の段になると「そのユーザー名を持つユーザーが既に存在します。別の名前を入力してください。」といわれてしまいやすい。 が、それでも工夫して自分を示唆するような文字列を考えよう。
[パスワードを作成]
Googleは安全なパスワードの選択を紹介している。 その意味をよく理解して自分を守ろう。
[携帯電話]
SMS または音声通話でのアカウントの確認のために電話番号を入力しなければならない(Googleはこの番号をアカウントの確認以外の目的で使用することはないとしている)。 Googleはアカウント取得の厳格化とユーザ側にも積極的なセキュリティ対策を求めるようになってきた(その端的な表れが2段階認証で、今では携帯電話を用いる方式が一般的だ)。
[現在のメール アドレス]
現在のメールアドレスは、作成するGoogleアカウントの予備メールアドレスになる。 アカウントが開設されると、このアドレスに「 確認コード」が送信される。 このメール(確認コードは)は大切に保管する必要がある。 もし、アカウントへのアクセスに問題が生じた場合に備えて、このコードを利用するからだ。
[ロボットによる登録でないことを証明]
ロボットによる登録でないことを証明するとはCAPTCHA認証の一種である。 公開されている無料アカウントをコンピュータによって自動化して大規模に取得しようとする行為を防ぐための措置である。 CAPTCHA(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart)とは、コンピュータと人間を区別するためのTuringテストの総称で、幾つかのアプローチがある。 その多くは、画像内の歪めた文字列を正確に読み取れるかどうかでテストを行っている(視覚障害者にアクセシブルな方法ではないため、CAPTCHAには歪んだ音声による意味認識や常識問題などが考案されている。 Googleの2段階認証プロセスでは携帯端末)。

演習:CAPTCHAは機械と人を区別することを目指している。 その違いとは本質的には何だろうか、深く考えて欲しい。 Turingテストについて調べ、改めて人の知性について考えなさい。 「人工」知能(AI: Artifitial Intelligence)はそもそも実現可能なのだろうか?

再設定オプションを追加する

万が一、パスワードを忘れてしまうとメール、ドキュメント、写真にアクセスできなくなる。 このとき、緊急にアカウントにアクセスできるようにするしかけが アカウントに再設定オプションの追加で、[アカウント][セキュリティ]から設定・更新する。 予備のメールアドレスやを追加しておく(Googleアカウント取得の際に、メールアドレスを入力して予備のメールアドレスをアカウントに追加しているはずだ)。 いざというときのために、是非とも設定しておこう。 その万が一の場合には、 アカウント再設定フォームにアクセスする。

アカウント再設定オプションで携帯電話番号を入力しても、その確認をするため国を選択させるプルダウンメニューに日本がない(2013年3月現在)。 Googleによると、現在調整中の旨の記述がああり、サポート対象の携帯通信会社でその旨を明記している。 Googleでは再設定用のメールアドレスの設定とセキュリティ強化として2段階認証プロセス(そこでは改めて携帯メールアドレスを入力する欄がある)を推奨している。