スキャナーアプリを使う

デジタル万引きについて

書店やコンビニなどで本や雑誌のページを撮影することは「違法」なのか「合法」なのかという議論がある。 厳格な法解釈では、写真撮影だけでは物品などの財物を所有したことにならず、現在の法の範囲ではそれ自体では刑法犯罪としての『窃盗』とはならないようだ。 しかし店側が張り紙や口頭によって注意している場合には、その意に反して店内に立ち入ったことで「建造物侵入」となり得たりる(実際に捕まった事例がある)、または「業務妨害罪」として「損害賠償請求」をされる可能性が高い。 また、それを他人に見せた場合には「著作権法違反」が問われる可能性もある(映画の場合には「映画の盗撮の防止に関する法律」がある)。

いずれにせよ、安易な写真撮影は「法の整備が不十分」なゆえに他の法律で罰せられる可能性があるということを知っておこう。 そもそも、こうした行為の「善悪」を問うこと自体が既にモラルハザードの状態にあるわけだ。

スキャナーソフトウエアを活用しよう

掲示物やバス時刻表や料金レシートなどノートにメモする手間を惜しんで写真撮影する機械が多くなってきた。 写真撮影の対象が文字やイラスト情報である場合には、スマートフォン付属のカメラアプリではなく、スキャナーアプリを使おう。

原稿用紙やポスターの場合のように、影や反射の加減で斜めからの撮影を余儀なくされる場合が多い。 そのとき、輪郭を検出し台形補正も自動的に行なってくれるアプリが便利だ。 撮影した画像を、いつも利用しているクラウドにアップロードして、どんな機器からでもすぐに利用できるアプリを選ぶことも大切だ。

Office Lens

Office Lens

Office Lens(App StoreGooglePlay)は、Microsoft社が提供する文書撮影とホワイトボード撮影に合わせて調整してくれるスキャナーアプリの決定版の1つだ。 通常写真も撮影できる。 原稿を探しだして輪郭を自動検出し台形補正するが、手動で画面を切り取ることもできる。 文書から文字情報を取り出すOCR(光学文字認識)機能を備えている。

OneDriveへアップロードして保存できるのが素晴らしい(スマフォの写真としても保存できる)。

右図は、新聞の上に置いたノートの輪郭を自動的検出した様子である。 その後に撮影すれば、台形補正してくれる。


Evernote Scannable

Evernote Scannable Evernote Scannable(App Store、Android版は開発中)もスキャナーアプリの決定版の1つ。

文書を探しだしてスキャン撮影する自動撮影機能があり、Evernoteにアップロード保存する。 EvernoteのOCR(光学文字認識)を使って、たとえば名刺をスキャン撮影すると、自動的に名刺情報を読み取って、Evernoteノートに名刺の文字情報を保存してくれる。 レシート整理にも使える。

スキャナー写真とは

コピー機も原稿を写真撮影しているが文字や図形を鮮明に読くことができる。 写真の明暗比(コントラスト)を強調することによって、輪郭をなどをはっきりさせているためである。 その代償としてわずかな明暗差は無視されるので、デリケートさが必要な自然な情景は失われてしまう。

スキャナーアプリはコピー機と同じように、コントラストを高め、通常写真からイラストを作り出すような案配で記録するソフトウエアである。

左図は、交差点をスキャナー撮影した様子である。