ファイル拡張子とアプリケーションの関連付け

ファイルアイコンをクリックすると「適切な」なアプリケーションが起動するのはマジックではない。 ファイル形式にそれを開くことのできるアプリケーションが関連付けられているに過ぎない。

アプリケーションの関連づけにはファイル拡張子が使われていることが多い。 ファイル拡張子を常に表示するように設定することは、基本中の基本である。 ファイル操作での混乱の多くくはファイル拡張子を表示しないように設定されてることに起因する。 今すぐに設定を確認すべきである。

ファイル拡張子を表示する

理解に苦しむが、Windowsではファイル拡張子を表示しないがデフォルト設定になっている。 利用者をいたずらに混乱させてるだけでなく、基本作業に支障を来す場合が多い。 今すぐに、拡張子を表示するようにする。

文字情報だけからなるテキストファイルであっても、内容を編集するためには各種のテキストエディタで開くことが必要であるが、Webブラウザで開いて整形表示させる(htmlファイル)、TeXシステムに入力してタイプセットしたり(texファイル)など様々な用途がある。 目的のファイルがどのような用途で使われかを知るためにファイル拡張子は常に必要な情報である。

Windowsの場合

コントリールパネルから「フォルダオプション」を選択、[表示]から「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外す。ついでに、「タイトルバーに完全なパスを表示する」にチェックを入れておこう。


MacOSの場合

Finder(ファインダ−)の[環境設定]/[詳細]から「すべてのファイル名拡張子を表示」にチェック。


演習: 使っているパソコンで常にファイル拡張子を表示するように設定しなさい。

アプリケーションの関連付けを変更する

多くの場合、あるファイル形式を開くことのできるアプリケーションの選択はファイル拡張子(file extension)に紐付けられている。

Windowsでの関連付け

左図は、Windowsにおいて拡張子 .html がついたテキストファイルのアイコンを選択して右クリックしてプロパティを表示させたみた例である。 プログラムが「Internet Explorer」になっていることに注意されたい。 そのファイルアイコンをクリックするとIEが起動する。

[変更(C)…]を押して、他のアプリケーション(たとえば、FirefoxやChromeなど別のブラウザ)に関連付けることができる。


MacOSでの関連付け

右図は、MacOSにおいて拡張子 .html がついたテキストファイルのアイコンを選択して([コマンド]+Iまたは右クリックなどから)「情報を見る」を表示させたみた例である(必要な部分だけを表示している)。 アプリケーションが「Safari(デフォルト)」になっていることに注意されたい。 そのファイルアイコンをクリックするとSafariが起動する。

「このアプリケーションで開く」から、他のアプリケーション(たとえば、FirefoxやChromeなど別のブラウザ)に関連付けることができる。


演習: ファイルの拡張子 .txt が付いたファイルを、指定したテキストエディタ(Windowsなら サクラエディタ、MacOSなら mi など)で開けるように関連付けなさい。
演習: ファイルの拡張子 .html が付いたファイルを指定したWebブラウザ(IE/Safari/Firefox/Chromeなど)で開けるように関連付けなさい。
演習: TeXファイルの拡張子 .tex をTeX統合環境アプリケーションで開けるように関連付けなさい。
(ヒント) 実習室にインストールされているTeX統合環境アプリケーションを調べてみよう。
WindowsではTeXworksが標準的TeX統合環境アプリケーションであり、w32texをインストールした場合には C:\w32tex\share\texworks\Texworks.exe にある。 MaxOSではTeXShopが標準的に広く使われている。