Python入門(00) 大切な準備と知識
プログラミング作業の実態部分はファイル管理作業に尽きる。
- スクリプトの保存場所(専用フォルダ)を決める(その表記法も知る)
- スクリプトファイル名をどのように決めるか
- 指定した場所に保存されたか注意を払い
- 作業を再開する前に、、目的ファイルの最終更新日が確認する
大東Windowsではユーザが保存すべき場所はZドライブ内である
ネットワークシステムを利用するに当たって、自分の作成したファイルをどのように何処に保存するかは知っておくべき最重要項目だ。 大東のシステムでユーザが自由に保存できる領域についてまず理解しておく必要がある。

左図(クリックして拡大)は大東Windowsでログインしたときのデスクトップの一部である。 アイコン [Z ドライブ] と [スタートメニュー]があることに注意しよう。
大東Windowsではユーザ領域はドライブ Z: に割り当てられている。 Zドライブ内の適切なフォル内にファイルを保存する。 [Zドライブ]に保管したユーザファイルは大東システムによって自動的にバックアップされる。
Zドライ部をクリックすると下図左(クリックして拡大)のようにフォルダ [profile]があることがわかる。 さらにフォルダ profileをクリックすると下図右(クリックして拡大)のようである。 Windowsの『マイドキュメント』はフォルダ[Documents]、『デスクトップ』はフォルダ[Desktop]というようにわり当てられている。
Zドライブにスクリプト専用フォルダを用意し、その場所指定法を知る

左図(クリックで拡大)のように、[Zドライブ] 内にPythonスクリプトを保存するための専用フォルダ (図では python としている)を作成する。 以下の説明では、たとえば myscript としてみよよう。
このフォルダ myscript のWindowsにおける場所は z:\myscript である この表記では、ドライブ名 z の後にコロン(:)さらにバックスラッシュ(\)と続くことに注意しよう。
以下では、特に断らない限りスクリプト専用フォルダ myscript の場所は z:\myscript にあるとして説明する。
コマンドプロンプトのショートカットとその起動
後で多用することになるのだが、[コマンドプロンプト]のショートカットをデスクトップに置いておく。 下図左(クリックで拡大)は、デスクトップにある [[スタートメニュー]スタートメニュー
]をクリックした様子。 下図右(クリックで拡大)は、さらに[Windowsシステムツール]をクリック様子である。 [コマンドプロンプト]を選んでデスクトップにドラッグする。コマンドプロンプトを実行してZドライブにアクセスする

デスクトップにある [コマンドプロンプト]をクリックすると、下図左(クリックで拡大)はのようなウィンドウが表示される(わかりづらいが)。 次のような表示になっている(アカウント名は自分のログイン名に置き換えて解釈する)。
C:\Users\アカウント名>
このプロンプトに 『z: 』(z + コロン(:))
C:\Users\アカウント名> z:
を入力してEnterすると下図右(クリックで拡大)のようにプロンプトがZドライブ Z:\>となる。

さらに、フォルダ内のファイルまたはフィオルだを一覧するコマンド dirを入力
Z:\> dir
すると右図(クリックで拡大)のようになる。
分かりにくいが、先のZドライブにある元からあるフォルダ profile と改めて作成したフォルダ myscript(図では python となっている) が表示されることに注意する。
以上の諸事項は、大東Windowsを使う場合の一般的諸事項である。 複雑な印象をもつかもしれないが、ソフトウエアアイステムはそもそもきわめて繊細で複雑である。 誰でも使えるように、ややこしいことが生じないように多くのことが隠蔽され、結果として魔法のようにしか思えないように深く工夫されているわけだ。
さらに、コンピュータで作業する場合に作成したファイルを保存する訳だが、そのファイル作成に関しても繊細な配慮は貫徹されねばならないことを知っておこう。
pythonスクリプトのファイル名
pythonスクリプトをまとめて1つ(または2つ以上の)ファイルにまとめたものをPythonファイルという。 Pythonファイルは、正しくPython言語仕様に従っている必要があるが、ファイルそのものは単なる テキストファイルである。 適切なテキストエディタを使ってスクリプトを自由に書くことができる。
ただし、ファイル名は以下のような条件を満たすようにする。
- ファイル拡張子 .py をかならず付ける。
- ファイル名には、空白文字を含ませない(文字を区切りたいときはハイフン(-)ではなくアンダーバー(_)を使うとよい)。
- ファイル名には日本語文字列など2バイト文字も使わない
ファイル名は重要なプログラム要件である
ファイル名は自由に付けることができるが、ソフトウエアは設定された目的に従って記述されたスクリプトファイルの集合体で、本格的ソフトウエアで極めて多数にのぼる。 そこで、ファイル名には
- ファイル名にはその目的に合致した適切な名称であるどうかを熟考する
スクリプトは常に実行時の動作を想定して書かれている(したがって、同じ動作をする異なった記述を持つスクリプトが存在する)。 ファイル名からそのスクリプトが何を目的として動作するかがわかるようにプログラムを書くことが強く要請されている。 書いたコードを公開・共有し、より有用でより安全なソフトウエアであることを検証できるオープンソースソフトウエアとして開発されることが多い。 そのためには、ファイル名が多くのヒトに理解されるように深い留意が必要であることが言うまでもない。
宿題だからといってkadai.py であるとか、Bobが書いたからといって bob.py 等というファイル名を付けることが『ダメ』である。 場違いな renshu.py よりも、事情が分かる narabekae.py よりも sort.py の方が多くの人に理解されるはずだし、sort_name_list.py の方がさらに事情が把握しやすいはずだ。
次のリストはPythonを基盤としたオープンソースの数式処理ソフトウエア上Sageの膨大なPythonスクリプト群の一部である(SageMath/src/sage/matrix/内)。 多少長くなっても、説明的な名称は多数のスクリプトからなるソフトウエアを成立させるために欠かせないことが分かるだろう(少なくとも、専門家やソフトウエア開発者には)。
__init__.py matrix_integer_dense_hnf.py action.pyx matrix_integer_dense_saturation.py all.py matrix_integer_sparse.pyx benchmark.py matrix_misc.py berlekamp_massey.py matrix_mod2_dense.pyx change_ring.pyx matrix_modn_dense_double.pyx constructor.py matrix_modn_dense_float.pyx docs.py matrix_modn_sparse.pyx echelon_matrix.pyx matrix_mpolynomial_dense.pyx matrix.pyx matrix_rational_dense.pyx matrix0.pyx matrix_rational_sparse.pyx matrix1.pyx matrix_real_double_dense.pyx matrix2.pyx matrix_space.py matrix_complex_double_dense.pyx matrix_sparse.pyx matrix_cyclo_dense.pyx matrix_symbolic_dense.pyx matrix_dense.pyx matrix_window.pyx matrix_double_dense.pyx misc.pyx matrix_generic_dense.pyx operation_table.py matrix_generic_sparse.pyx strassen.pyx matrix_gf2e_dense.pyx symplectic_basis.py matrix_integer_2x2.py tests.py matrix_integer_dense.pyx