LaTeXソースファイルの検討

step by stepでLaTeXソースファイルの中身を確認する

サンプルファイルTeXファイルの例(UTF-8)をダウンロードして、ファイル内容を精査しながら、以下の諸点について確認してほしい(自分でさまざまに実験してみよう)。

  1. TeXソースファイルには、バックスラッシュ記号( \ )が多用されている。
  2. タイプセットして表示される文字以外は、LaTeXコマンドとして半角文字列で記入する(LaTeXコマンドでは全角記号は決してす買わない)。
  3. TeXソースでは、全角文字と半角文字を自覚的に区別して取り扱う必要がある(タイプセットエラーの原因を取り除くことが難しくなる)。
  4. TeXソースファイルは、\documentclass{jsarticle} で始まっている。
  5. \begin{document} までをプリアンブル(前文、preemble)という。
  6. \begin{document} 以降を本文(body)という。
  7. 本文は \end{document} で終わっている(これ以降には何も記載しない)。
  8. 以上が、LaTeXソースの骨格である。
  9. プリアンブル部にはタイトル情報 \title{....}\author{....}\date{....} を書く。
  10. プリアンブル部には、必要に応じて記載される事項があり得る。
  11. タイトル情報を表示するためには、本文先頭で \maketitle 行を書く( %\maketitle とコメントアウトしてタイプセットしてみよ)。
  12. 本文では、見出し\section{...} 行を適宜おくことができる()。
  13. 見出し\section{...} 行が複数あるとき、タイプセットしたとき、登場順に見出し文の前に1から始まるアラビア数字が付く
  14. 見出し\section{...} 行以降に 小見出し \subsection{....} をおくことができる(小節)。
  15. 小見出し \subsection{....} はタイプセットすると、その見出しの前に節(section)番号 + ドット(.) + 番号が登場順に付く。 ただし、新たに \section{....} 行があると、\subsection{....} の番号付けは改たにリセットされる。
  16. 小見出し \subsection{....} 以降に小小見出し \subsubsection{...} をおくことができる(小小節)。
  17. 小小見出し \subsubsection{...} はタイプセットすると、その見出しの前に節(section)番号 + ドット(.) + 小節(subsection)番号 + ドット(.) + 番号が登場順に付く。
  18. 以上で、見出しレベルが終わる。
  19. 見出し番号の付き方は、\section{....} は \subsection{...} を支配し、\subsection{...} は \subsubsection{...} を支配するというようになっている。
  20. 見出し \section{....}、\subsection{....}、\subsubsection{....} がLaTeX文書に文書構造を与えている。
  21. 本文、先頭の\maketitle 行の次に \maketitle 行を置くと、2回以上タイプセットすると正しい目次情報が記載される。
  22. ソースファイル .tex 以外に、タイプセットすると、.aux、.log、.toc などの拡張子の付いたファイルが生成される。 目次情報などが正しく記載されるのは、これらの外部ファイル情報をTeXシステムが自動的に読み込むからである。
  23. タイプセット作業が完了するまでは、これらのファイルは必要である。 文書が完成した後には、TeXソースファイル .tex および最終生成のPDFファイル .pdf だけが必要である(画像などを貼り込まない場合)。

簡単なLaTeXソースファイルを自分で作成する

演習: 手持ちのワードプロセッサファイルの内容を見出しなどをつけて、LaTeXソースファイルとしてタイプセットし、見栄えの文書を作成しなさい。 たたし、この段階では図表は入れなくてもよい。