概要(要約)は必要である

文書が複数ページ以上になる場合には、文書の概要(要約 abstract)があると、読む側にとってたいへん都合がよく、しかも書き手にとっても自らの意図を明快に伝えることができる。 とくに、論文においては概要(要約)は必要である。

概要はabstract環境を使って、通常は目次に先立つ場所、つまり、目次の挿入コマンド \tablecontents の前に置く。

\begin{abstract}
........
   ここに概要を書く
........
\end{abstract}

\tableofcontents

概要は、右図のように、abstract環境を使うだけで自動的に『概要』の見出しが付き、フォントは若干小さく表示される。

概要では、文書の目的や内容、展開される主な論点や主張や得られた結果や結論などを明快に記述する。 概要では必要なだけ書けばよく、特に指定されない限り分量は自由である(著者の力量が最も端的に合わられる箇所でもある)。

文書構成に関わる言及があるのであれば、LaTeXの相互参照をつかって正確に記述する(相互参照を活用して正確に書く)。