第3回 統計の計算をしてみよう(関数の使い方)


今回の内容
  1. 関数を含む数式の書き方
  2. 課題提出



1.関数を含む数式の書き方

 関数を用いることにより、複雑な計算を簡単に実行できる。 Excelには多くの関数が実装されており、新しいバージョンが発売されるたびに追加されている。

数式の文法(その2:関数)

  1. 関数は、 SUM( ) のように関数名と小括弧で構成される。

  2. 関数名は大文字でも小文字でもよい。

  3. 関数名を何文字か入力すると、候補の一覧が表示される。
    キーボードから選択するには、↓か↑で選択し、TABで確定する。
    マウスから選択するには、クリックで選択、ダブルクリックで確定する。

  4. 関数の ( ) 内に記述する内容を「引数(ひきすう)」と言う。関数によって、引数の種類や数が決まっている。セルはクリックで選択できる。

  5. 複数の引数を指定する場合は、カンマで区切る。

  6. 連続したセル範囲を指定する場合は、A5:A10 のように始点のセルと終点のセルをコロン : で区切る。これは当該セルをドラッグで選択できる。




代表的な関数
関数 機能
SQRT 平方根を求める。
SUM 合計を求める。
AVERAGE 平均(算術平均)を求める。空白セルは除外される。
MAX 最大値を求める。
MIN 最小値を求める。
MEDIAN 中央値を求める。
STDEV.S 標準偏差(n-1で割る方、標本調査で用いる)を求める。古いExcelでは STDEV。
STDEV.P 標準偏差(nで割る方、全数調査で用いる)を求める。古いExcelでは STDEVP。
ROUND
ROUNDUP
ROUNDDOWN
指定桁で丸め処理(四捨五入、切り上げ、切り捨て)。
例:=ROUND(A1,0)
丸める位小数1小数2小数3
第2引数-3-2-1012

セルの書式設定(数値)で指定した場合は、表示上四捨五入されるだけであり、値は四捨五入されていない。 一方、ROUND関数を使うと、値そのものが四捨五入される。 ROUUND関数とセルの書式設定(数値)の併用は避けた方が無難。
ABS 絶対値。
COUNT
COUNTA
数値データの数、または、空白セル以外のデータの数を数える。
COUNTIF 指定した条件を満たしたデータの数を数える。
例:=COUNTIF(A1:A10,>=10) A1〜A10の中で10以上の数値データをもつものの数
IF 指定した条件の時だけ、特定の処理をする。
例:=IF(A1=0,A1+4,A1*2)
  A1が0ならば、A1+4を実行する。そうでなければ A1*2を実行する。
RANK 順位を求める。
TODAY 今日の日付を求める。
PHONETIC セルの「フリガナ」を参照する。



 「経デ入3-20124xxx.xlsx」をダウンロードし、実習すること。

経デ入3-20124xxx.xlsx(右クリックして「対象をファイルに保存」)


電子メールで受け付ける。必ず大学のメールを利用し、科目名・履修時限・学籍番号・氏名を明記すること。

ono@ic.daito.ac.jp



2. 課題提出
  1. 実習に使った「経デ入3-20124xxx.xlsx」を自分の学籍番号にあわせてファイル名の xxx の部分を書き換えて保存し、Excelを 閉じる。

  2. そのファイルを、期限内に DB manabaの「レポート」の第3回提出のところに提出する。