第7回 簡易データベースとして使ってみる




今回の内容
  1. Excelのデータベース機能

  2. データベース機能の練習

  3. 課題





1.Excelのデータベース機能

 データベースとは、大量のデータ整理をすることができるシステムである。 Office シリーズには Access という本格的なデータベース・ソフトウェアがある。 しかし、これは使い方が少し難しい。 Excel にも簡易的なデータベース機能があるので、小さなデータや、高度なデータベース機能を必要としないなら、Excel でも十分である。


 Excelでデータベースを扱う場合、次の点に注意すると旧版のExcelでも利用できる。

  1. 1件のデータを1行で記述する。

  2. 各データの同じ項目(フィールド)が同じ列になるようにする。

  3. リスト(データベースとして用いる表)」は、ひとつのワークシートにひとつだけ。

  4. リスト」と「それ以外の内容」の間には空白行を入れる。

  5. リスト」の中に空白行を入れない。

  6. データベース機能はメニューからクリックして選ぶ。

    機能 選び方
    データの並べ替え ホーム → (編集)並べ替えとフィルター
    → 昇順・降順・ユーザー設定の並べ替え
    データの抽出 ホーム → (編集)並べ替えとフィルター
    → フィルター




    そのほか、一部の機能はデータベース関数により実現できる。



2.練習

  1. データベースの入力:データを追加するときはリストの末尾に記入する。
    (実習)次のデータを末尾に追加せよ。


  2. データベースの選択:リスト内の任意のセルをクリックすると、リスト(データベースの表)が選択される。



  3. 並べ替え機能:並べ替えをしたい項目名だけをクリックしてから、昇順または降順を選ぶ。

    昇順 小さい方から大きい方へ
    降順 大きい方から小さい方へ

    (実習)A3セルをクリックし、ホーム→編集→並べ替えとフィルター→昇順 を選択

    最初に入力した埼玉県、長野県、岡山県のデータ全体が移動していることを確認すること。

  4. フィルタ機能:リストを選択してからフィルタを設定する。


    (実習)
    1. A3セルをクリックし、ホーム→編集→並べ替えとフィルター→フィルター
    2. D3セルの▼マークをクリック
    3. 数値フィルター → 指定の値以上 をクリック
    4. 5000000 を入力して OK をクリックする
      ※人口5000000以上の都道府県だけが表示される。条件に一致しない県は非表示になっている。
      ※並べ替えをしたいときは「降順」で並べ替えをする。フィルターと並べ替えは別の機能。

    5. D3セルのボタンをクリック→"人口"からフィルターをクリア

      表示が元に戻る

(実習)

フィルターや並べ替えを利用して次のことを確認せよ。

  1. 都道府をのぞく「県」について、県内総生産が多い方から並べ替えよ。

    解答は 答Sheet1-1 にある。B列でテキストフィルター「県で終わる」、G列で降順並べ替え。

  2. 西日本(コード番号が24以上)府県の中で、県内総生産が少ない方から並べ替えよ。

    解答は 答Sheet1-2 にある。A列で数値フィルター「24以上」、G列で昇順並べ替え。

  3. 関東地方に含まれ、かつ、人口が全国10位以内の都県名を、人口が多い方から列挙せよ。

    解答は 答Sheet1-3 にある。C列でテキストフィルター「関東と等しい」、D列で数値フィルター「トップテンフィルター、上位10位」、D列で降順並べ替え。




3.課題

Sheet2 の「都道府県庁所在都市別1世帯あたり食料消費支出」について以下の操作を行うこと。
1.各都市の「合計」を求めよ。たとえば札幌ではC5〜AG5の値をSUM関数で計算する。 他の都市はオートフィルで求められる。

2.食料消費支出の合計が全国10位以内の都市を表示させ、その合計が多い方から並べ替えよ。


この状態で保存し、今までと同様に提出すること。提出期限は次の日曜日の23:55。