ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰陽刻自用印一顆(現代、AD2026、1、2) |
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縦横・7×7cm 印面に大きなひび割れが三カ所も有る石に、何とか其處 を避けながら刻してみたが、矢張り可成り石が壊れてし まった。この大きさに何を彫ろうかと考えたが、『詩經』の 大雅常武に「赫赫業業綿綿翼翼」と言う句が有り、其の 毛傳に「赫赫然として盛なり、業業然として動なり、綿綿 は靚なり、翼翼は敬なり」と有る。其處で本文の「赫々業 々綿々翼々」を戰國篆文の白文で刻し、毛傳の「盛動靚 敬」を金文の朱文で刻してみた。しかし、殘念な事に左中 程の斜めのひびが大きく壊れて剥離し、「業」字の一部が 飛び、「敬」字の線一本が消えてしまった。故に此は失敗 作である。 |