ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用遊印一顆(現代、AD2026、1、9)

縦横・1.8×1.1cm

『春秋左氏傳』宣公十二年の一語を、甲骨文で刻した遊

印の「止戈」(戈を止む)である。十二年に、「夫れ文に止

戈を武と爲す」と有る。「止」と「戈」とを合わせると「武」の

字になり、「武」の本義は戈を止む、則ち戰いを止める事

である。『左氏會箋』には、「戈を止めて用いざるは、武の

至る者なり、故に功を定め兵を戢むと曰ふ」と有る。「止戈

爲武」の四字は、いずれ金文で刻する豫定である。


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