ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2026、1、11)

縦横・2.4×2.4cm

『老子』第二十七章の一句をアレンジして、金文で刻した

「師資相承」である。師から弟子へと教えを傳へて行く事

である。第二十七章には、「善人は不善人の師、不善

人は善人の師、其の師を貴ばず、其の資を愛せざれば、

知ると雖も大いに迷ふ」と有る。傳統的技術と言うもの

は、次世代への繼承が重要である。己も師から學んだ

漢文訓讀技術を後世に傳えたつもりではいるが、果た

して師資相承となり得たや否や、其れはいずれ歴史が

判斷するであろう。


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