ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2026、3、2)

縦横・・5×2.1cm

『淮南子』原道訓の一句を、戰國篆文で刻した「不貴尺

璧而重寸陰」(尺璧を貴とせずして寸陰を重んず)であ

る。至高の寶物よりも僅かな時間の方が大切である、

と言う事である。原道訓には、「故に聖人は尺の璧も

貴ばずして寸の陰を重んず、時は得難くして失ひ易け

ればなり」と有る。失った時は後から後悔しても及ばな

い、だからこそ寸暇を惜しんで學ぶ必要が有るのであ

ろう。己は今も、訓讀の爲ならばとの思いで、あれこれ

印文を考え學んでいる。


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