〜預言書〜

休題6

 予言書とは、世の中の栄枯衰盛や森羅万象を予言する兆候を書き記した書物のことであり、古くは『河圖落書』が有名であるが、その他にも天文に依拠した『六壬占書』など多数有り、それらの書籍は、大概四部分類上では子部術數類の陰陽五行の屬に入れられている。
 ここに提示するのは、清朝後期の鈔本である『推背圖』であるが、『推背圖』とは、唐の李淳風・袁天綱が著したと伝える圖讖の書で、歴代の興亡・変革を予言して六十圖に至った時、袁が李の背中を推して止めさせたが為に、この名が付いたとと伝えられている。六十圖の各圖ごとに七言の詩が付けられている。

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