〜諸經總義類〜

駄言9

  諸經總義類とは、一經の内容を論じたものではなく、複数の經書(五經・九經・十三經等)の内容や、問題点及び義理等を論じた書に対する呼称である。『四庫全書総目提要』では「五經總義類」を設定しているが、その具体的な内容は、九經に関するものも十三經に関するものも含み、所謂諸經總義類と実質的に同じであると言える。
 ここに提示する諸經總義類は、二つとも清末のものであるが、右側が陳レイ撰『東塾讀書記』の原刊本であり、左側が光緒13年萬巻書室藏板の江藩纂『國朝漢學師承記』である。

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