〜清末学者1、王先謙〜
駄言10
王先謙(道光22年〜民國6年)とは、字を益吾と言い長沙出身で、清末湖南の学林を代表する学者である。阮元の跡を継いで皇清経解の続編を編集したことは、あまりにも有名であるが、だからと言って取り立てて某某派と称する程の学派をうち立てた訳ではない。彼が曾國藩に師事して群籍を考究し、制度名物の学に通じた成果は、彼の著作である『詩三家義集疏』や『漢書補注』等によく現れている。 |
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ここに提示する王先謙の著作は、左側が光緒30年の『尚書孔傳參正』で、右側が光緒17年の『荀子集解』、中央が民國4年の『後漢書集解』である。 |
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