〜儒家類〜

駄言18

  儒家類とは、漢籍の四部分類(経・史・子・集)の中で子部に所属する一類の書籍を指す呼称である。その内容は、六経以外に説を立てる者の中で聖門の教えの意に合するものとされ、古くは『荀子』『新書』『中説』等がそれに当たり、宋代以後の著作では主に濂洛關ビンの學である『二程遺書』『北溪字義』等が、それに該当する。
 ここに提示する「儒家類」の書は、右側が宋の朱熹著『近思録』の文靖書院藏板康煕刊本であり、左側が明の薛セン著『讀書録』の正誼堂全書本である。

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