學院時代(1924〜1949)に於ける先生方と先輩達

The teachers and  students of specialist school age

〜追憶の榮光 そして 日は又昇る〜

〜Glorious Reminiscence and now The Sun comes up again〜

先生方★★先輩達★★付 録

〜學院時代に關する參考資料〜

(但し、筆者が知り得た限りに於てであり、識者の御指教を賜りたい)

【黄虎洞所蔵學院關係者の著作の一部】

尚、以下の書籍(但し、太字のみ)は、全て「大東文化大學歴史資料館」に寄贈済み。

(中村館長より直筆の受領書を拜受、深謝に堪えず)

 

學院時代に本學の教壇で教えられた諸先生方の著作の一部

學院(専門學校)時代に於ける漢文の専門的能力の高さは、單に「時代の違い」「教員・學生の質の違い」の一言を以て、決して語る可きものでは無いと言えよう。

斯く有るならば、本學創立百周年(新制大學としては74年)に向けて、教員・學生を問わず關係者各自が今一度真摯に、本學に於ける「大東漢學」とは、「大東訓讀」とは、そして「本學科」とは、と心に内省す可き漢學存在自體の當否が檢討される、實に峻厳の時期に差し掛かっている様に思われる。

尚、名前の後の括弧は、先生各位の主たる専門内容である

 

  1、古城坦堂(貞吉)先生(漢學)・・支那文學史・肥後文獻叢書第6巻

  2、松平天行(康国)先生(漢學)・・正續文章軌範國字解

  3、瀧川君山(亀太郎先生(漢學)・・訂正増補支那史・審定十八史略鈔・纂標論語集註・纂標御注孝經

  4、市村器堂(讚次郎)先生(東洋史)・・訂正増補支那史・支那史要附圖

  5、中山久四郎先生(東洋史)・・經子解題

  6、池田蘆洲(四郎次郎)先生(漢學)・・蘆洲遺稿・標註十八史略

  7、牧野藻洲(謙次郎)先生(漢學)・・寧静齋文存・日本漢學史

  8、内田遠湖(周平)先生(漢學)・・遠湖小品

  9、小柳読我(司氣太)先生(漢學)・・老子新釋

 10、安井朴堂(小太郎)先生(漢學)・・曳尾集・朴堂遺稿・經学門徑

 11、川合槃山孝太郎)先生(漢學)・・「韓非子三家注に就いて」(『東洋文化』95)・「漢隷の書四種」(『大東文化』7)

 12、山田濟齋(準)先生(漢學)・・濟齋詩鈔

 13、細田剣堂(謙蔵)先生(書道、漢字)・・劍堂先生古稀壽言・書道原義

 14、高於菟三先生(漢學)・・漢文作法要義

 15、石田東陵(羊一郎)先生(漢學)・・老子王弼注刊誤

 16、遠藤巣園(隆吉)先生(社會學)・・易經經文講義

 17、加藤二水(繁)先生(東洋史)・・支那經濟史概説

 18、近藤正治先生(漢學)・・古文真寶新釋

 19、内野台嶺先生(漢學)・・四書通論

 20、吉田學軒(増蔵)先生(漢學)・・學軒詩集

 21、岡田劍西(正之)先生(漢學)・・近江奈良朝の漢文學

 22、服部宇之吉先生(漢學)・・清國通考

 23、島田鈞一先生(漢學)・・全譯文章軌範新釋・春秋左氏傳新講

 24、川崎克堂(克)先生(書道、漢字)・・日本趣味を行く

 25、高塚竹堂(錠二)先生(書道、仮名)・・中等新書 鑒 教授資料

 26、平野紫陽(彦次カ)先生(漢學)・・唐詩選研究・補遺

 27、岡井慎吾先生(漢學)・・日本漢字學史

 28、加藤維軒(常賢)先生(漢學)・・老子原義の研究

 29、藤塚素軒(鄰)先生(漢學)・・論語総説・論語味読

 30、國分青(高胤)先生(漢詩)・・青克国カ

 31、松本如石(洪)先生(漢學)・・支那常平倉沿革考

 32、内堀維文先生(中國語)・・内堀維文遺稿並傳

 33、久保天随(得二)先生(漢詩)・・秋碧欽盧詩鈔

 34、飯島穆堂(忠夫)先生(東洋史)・・支那古代史と天文學

 35、井上巽軒(哲次郎)先生(漢學)・・巽軒詩鈔・日本朱子學派・古學派・陽明學派之哲学

 36、鹽谷節山(温)先生(漢學)・・節山先生詩文鈔

 37、加藤天淵(虎之亮)先生(漢学)・・天淵文詩

 38、川田雪山(瑞穂)先生(漢學)・・雪山存稿

 39、諸橋止軒(轍次)先生(漢學)・・止軒詩草

 40、土屋竹雨(久泰)先生(漢詩)・・猗盧詩稿

 41、那智惇齋(左典)先生(漢學)・・惇齋詩稿

 42、頼 楳(成一)先生(日本漢學)・・近古史談鈔

 43、石崎篁園政)先生(漢學)・・玉芳文鈔

 44、宮原民平先生(中國語)・・支那の秘密結社

 45、原 富男先生(漢學)・・中國思想源流の考察

 46、木崎好尚(愛吉)先生(日本漢學)・・頼山陽の人と思想

 47、高田陶軒(真治)先生(漢學)・・陶軒詩鈔・支那思想の展開

 48、宇野澄江(哲人)先生(漢學)・・支那哲學史講話・支那哲學の研究

 49、西村天囚(時彦)先生(漢學)・・尾張敬公

 50、金子槇園(元臣)先生(國文學)・・和漢朗詠集新釋

 51、中山有信(博道)先生(體育、劍道)・・劍道手引草

 52、平沼鶴峰(淑郎)先生(經濟學)・・近世寺院門前町の研究

 53、鵜沢春総明)先生(法學)・・法律哲學

 54、中村進午先生(法學)・・法學通論

 55、清水 澄先生(法學)・・日本行政法大意

 56、柴田義彦先生(法學)・・牧野菊之助博士遺稿全集

 57、渡 俊治先生(中國語)・・儒家小誌

 58、佐藤仁之助先生(日本思想)・・漢字音韻提要

 59、岩橋遵成先生(日本思想)・・日本儒教概説

 60、松本愛重先生(日本史)・・本朝立志談

 61、今井彦三郎先生(國文學)・・小渦集

 62、吉田静致先生(倫理學)・・國民道徳要領

 63、樋口銅牛(勇夫)先生(文字學)・・漢字雜話

 64、前川研堂(三郎)先生(漢學)・・宋朝史論

 65、佐久 節先生(漢學)・・唐詩選新釋

 66、神田喜一カ先生(漢學)・・敦煌學五十年

 67、深作安文先生(日本思想)・・外来思想と我が國民道徳

 68、三潴信三先生(法學)・・近世法學通論

 69、鈴木敏一先生(商學)・・第一生命保險相互會社25年史

 70、森  茂先生(中國語)・・金城鐵壁

 71、木野村政コ先生(中國語)・・日清會話

 72、後藤国吉先生(經濟學)・・保險積立金と其の運用

 73、和田 清先生(東洋史)・・中國地方自治発達史

 74、白鳥 清先生(東洋史)・・古代支那人の民間信仰

 75、北 ヤ吉先生(哲學)・・妥當性の哲學

 76、包 翰華先生(中國語)・・日満會話

 77、藤澤親雄先生(日本思想)・・西歐近代思想と日本國體

 78、山内惇吉先生(漢詩)・・作詩門徑

 79、高成田忠風先生(漢學)・・漢文講座 文章軌範

 80、田中義能先生(日本思想)・・神道概論

 81、服部荘夫先生(國文學)・・空谷詩

 82、御橋悳言先生(國文學)・・平家物語略解

 83、水木惣太カ先生(法學)・・基本的人権

 84、原田尾山(種宜)先生(中國繪畫)・・中國畫學総論

 85、野本白雲(實)先生(書道、漢字)・・支那書道要

 86、熊野正平先生(中國語)・・現代支那語法入門

 87、川村宗嗣先生(中國語)・・日支の國性と支那の呼稱

 88、吉原大蔵先生(中國語)・・中等支那時文教科書

 89、田中逸平先生(イスラム學)・・ユーラシア東西文明に影響したイスラーム

 90、吉田熊次先生(教育學)・・國民學校教育論

 91、国松久彌先生(經濟地理學)・・地政學とは何か

 92、中山伊知カ先生(經濟學)・・戰爭經濟の貨幣的側面

 93、岩村成允先生(中國語)・・支那現代文講座詳解

 94、田部重治先生(英語)・・山への思慕

 95、小島威彦先生(哲學)・・歴史の運命と進歩

 96、魚返善雄先生(中國語)・・現代支那語科學

 97、川村貫治先生(數學)・・珠算道七十年

 98、加茂儀一先生(民俗學)・・家畜文化史

 99、井上孚麿先生(法學)・・現憲法無効論

100、植木直一カ先生(國學)・・古事記現代考

101、見尾勝馬先生(教育學)・・王陽明の哲學

102、峰間信吉先生(教育學)・・教育勅語衍義集成

103、清水正健先生(日本史)・・水戸學講話

104、板野長八先生(東洋史)・・中國古代における人間觀の展開

105、中嶋 敏先生(東洋史)・・對校十三史食貨志

106、三宅雪嶺(雄二郎)先生(倫理學)・・大學今昔譚

107、斎藤 (日+向)先生(漢學)・・日本漢詩 上代篇

108、中沢希男先生(漢學)・・漢字・漢語概説

109、島津久基先生(國文學)・・日本國民童話十二講

110、石山福治先生(中國語)・・最新支那語大辭典

111、神谷衡平先生(中國語)・・註解支那短篇小説萃選

112、後藤三郎先生(教育學)・・吉田松陰とその教育

113、大塩亀雄先生(外交史)・・東亞外交史

114、山本勝一先生(經濟學)・・計割經濟の試行

115、高木友三郎先生(經濟學)・・新体制の經濟

116、小林幾次郎先生(財政學)・・近代支那通稱史論

117、金田 実先生(商學)・・大日本商事要項

118、荒井虎雄先生(法學)・・綜合戸籍實務総覧

119、三枝茂智先生(法學)・・國際軍備縮小問題

120、福井久蔵先生(國語學)・・國語學史

121、加藤仁平先生(日本史)・・小西重直の生涯と思想

122、卜部岩太郎先生(日本思想)・・國體講話

123、金平幹夫先生(法學)・・皇法學概論

124、難波田春夫先生(社會學)・・建設の哲學

125、伊藤吉之助先生(哲學)・・岩波哲學小辭典

126、田畑為彦先生(經濟學)・・銀の經濟的研究

127、西村彰一先生(經濟學)・・時局と農業及農村經濟

128、村上俊亮先生(教育學)・・学校教育の心理

129、伊藤千真三先生(倫理學)・・日本倫理學史

130、佐山 済先生(國文學)・・俳句文藝遠近

131、小野島右左雄先生(心理學)・・最近心理學概説

132、加藤経雄先生(心理學)・・現代心理學

133、東条 操先生(國語學)・・方言の研究

134、筧 克彦先生(法學)・・風俗習慣と神ながらの實修

135、舟越康寿先生(經濟學)・・東南アジヤ文化圏史

136、鵜澤 晋先生(金融學)・・金融法務の諸問題

137、高木 武先生(國文學)・・新釋平家物語

138、金子武雄先生(國文學)・・戀路ゆかしき大將

139、百々巳之助先生(政治學)・・現代のアフリカ

140、戸田貞三先生(社會學)・・家族構成

141、有井 治先生(經濟學)・・自由価格と統制価格

142、次田 潤先生(國文學)・・大鏡新講

143、浜 薫明先生(東洋思想)・・離騒解説

144、東 季彦先生(法學)・・全訂 著作権法

145、宮越健太郎先生(中國語)・・支那語基礎單語4000

146、大野信三先生(經濟學)・・佛教社會經濟學説の研究

147、仲 新先生(教育學)・・現代學校論

148、石井庄司先生(國文學)・・古典研究萬葉篇

149、加藤 諄先生(金石學)・・日本佛足石探訪見學箚記

150、佐成謙太郎先生(國文學)・・増鏡通釋

151、宮沢 裕先生(政治學)・・買い被っていた歐米

152、吉田 昇先生(教育學)・・教育原理

153、今井時カ先生(社會學)・・社會學大意

154、武井亮吉先生(英語)・・英文グリム童話集

155、渋沢元則先生(西洋史)・・東インド諸島への航海

156、松岡辰三カ先生(體育、柔道)・・學校柔道

上記の先生以外にも、本學院の教壇に立たれた先生方は多數居られるが、分かる範圍で其の氏名を列擧しておく。

大峡秀英先生(佛教學)・大月豊照先生(佛教學)・木村巌先生(倫理學)・白 今愚先生(中國語)・竹内 泰先生(教育學)・福井 毅先生(國學)・井場正人先生(不明)・遠藤房治先生不明・熊坂圭三先生(不明)・辻 庄八先生(不明)・江口虎竹先生(不明)・相宮 告謳カ(不明)・小野季次郎先生(不明)・三井政吉先生(不明)・室屋慶一先生(不明)・牧野賢弥先生(不明)・篠原音松先生(不明)・本田竜成先生(不明)、等々。

尚、以下は本學院卒業後に、學院の教壇に立たれた先輩(先生)

 1、近藤 杢先生(漢學・高等科一期卒)・・支那辭書の梗概

 2、齋伯 守先生(漢學・高等科一期卒)・・支那哲學史

 3、沢田總清先生(漢學・高等科一期卒)・・漢文教授概説

 4、七里重恵先生(漢學・高等科一期卒)・・支那民謡とその國民性

 5、上野賢知先生(漢学・高等科一期卒)・・真軒先生旧蔵書目録

 6、西脇玉峰先生(文字學・高等科一期卒)・・漢文漢詩研究便覧

 7、鈴木由次郎先生(漢學・高等科一期卒)・・漢易研究

 8、加藤梅城(梅四郎)先生(漢學・高等科一期卒)・・廻瀾集卷八・卷十一

 9、柏木 質先生(體育、劍道・高等科二期卒)・・劍道の學び方

10、内藤政太郎先生(漢學・高等科二期卒)・・「北斗中正暦に就て」(『同学』第3號)

11、川又 武先生(漢學・高等科五期卒)・・燕呉遊縦

12、尾崎 亘先生(漢學・高等七期卒)・・ョ山陽通義

13、波多野太郎先生(漢學・高等科九期卒)・・中國文學史研究

14、笠井南村(輝男)先生(漢詩・高等科十期卒)・・漢詩の味

15、山本正一先生(漢學・高等科十期卒)・・王陽明

16、猪口篤志先生(漢學・高等科十三期卒)・・藤原惺窩・孟子傳・大東詩集

17、法本義弘先生(經濟學・本科四期卒)・・支那文化雜攷

18、吉村五郎先生(中國語・本科七期卒)・・「孫文自傳略解」(『東洋研究』第29号)

19、藤村 通先生(經濟學・本科十五期卒)・・明治前期公債政策史研究

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學院時代に本學で學ばれた先輩諸氏の著作の一部

學院で學ばれた多數の先輩達が、國立の弘前大學・岩手大學・秋田大學・東北大學・群馬大學・茨城大學・埼玉大學・學藝大學・広島大學・九州大學・福岡學藝大學・熊本大學・鹿児島大學や、県立愛知大學・市立横浜大學、私立の慶応大學・立教大學・中央大學・上智大學・日本大學・立正大學・國學院大學・國士舘大學・二松学舎大學・共立女子大學・金澤工業大學・愛知大學・高野山大學・皇學館大學・作陽大學等々で、漢文學・國文學・中國語・書道・経済學等を講じて居られ、更に言えば外地に在っても、國立新民學院・北京高等警官學校・北京師範大學・北京大學工學院・北京興亜中學校・天津中日學校・天津市立師範學校・大同學院等々で教授職を奉じて居られる。

筆者は十代の終わりから三十代の間に於いて、學界等々の場で五十名以上の諸先輩の謦咳に親しく接(☆印)、實際授業では高等科一期生の藤野岩友先生や本科一期生の影山誠一先生、高等科九期生の原田種成先生、高等科十三期生の猪口篤志先生、高等科二十期生の栗原圭介先生、本科五期生の池田末利先生、本科六期生の井上隆一先生等々から學問の嚴しさを垣間見せられ、同時に先輩諸氏の學識の深淵さに驚嘆させられた。

尚、アンダーラインの先輩は、學院卒業後に本學(學院及び大學)の教壇に立たれた先輩達である。

 

  1、西脇玉峰(高1)・・漢文漢詩研究便覧

  2、藤野岩友(高1)・・巫系文學論

  3、鈴木由次郎(高1)・・漢易研究

  4、近藤 杢(高1)・・支那辭書の梗概

  5、齋伯 守(高1)・・支那哲學史

  6、沢田總清(高1)・・漢文教授概説

  7、菅沼貴一(高1)・・青森県方言集

  8、七里重恵(高1)・・支那民謡とその國民性

  9、上野賢知(高1)・・真軒先生舊蔵書目録

 10、加藤梅四郎(高1)等・・廻瀾集卷八・卷十一

 11、岡村利平(高2)・・水戸藩皇道史

 12、内藤政太郎(高2)・・「北斗中正暦に就て」(『同学』第3號)

 13、下斗米晟(高2)・・仁の研究

 14、柏木 質(高2)・・劍道の學び方

 15、福田福一郎(高3)・・詩經一句索引

 16、矢島玄亮(高3)・・支那佛道年譜

 17、小川貫道(高4)・・漢學者傳記及著述集覽

 18、横田庄八(高4)・・想い出の島木健作

 19、治郎丸憲三(高4)・・箕作秋坪とその周辺

 20、藤井武夫(高4)・・奥州白石ばなし

 21、川又 武(高5)・・燕呉遊縦

 22、白木 豊(高5)・・西薇山先生と閑谷三烈士

 23、姉崎岩蔵(高5)・・由利郡中世史考

 24、池田英雄(高6)・・史記學五十年

 25、熊谷 白(高6)・・最後の航海

 26、春名 幸(高6)・・佳木斯事情

 27、舞田正達(高7)・・漢詩にロマンを求めて

 28、和田利男(高7)・・漱石漢詩研究

 29、平田武彦(高7)・・坦堂古城貞吉先生

 30、遠藤喜美治(高7)・・新しい口語の手紙

 31、尾崎 亘(高7)・・ョ山陽通義

 32、蔦川芳久(高8)・・中國詩概説

 33、横山七郎(高8)・・わが日本文化育成への諸相の研究

 34、丸田潤二郎(高8)・・「鴎外先生と支那學」(『書物展望』6巻7号)

 35、野口正之(高8)・・漢語否定詞の研究

 36、波多野太郎(高9)・・中國文學史研究

 37、瀬戸口武夫(高9)・・漢文解釋辭典

 38、石川梅次郎(高9)・・詩心墨意

 39、原田種成(高9)・・校注詩經集傳・漢字の常識・私の漢文講義

 40、渡部信治郎(高9)・・論語の思想

 41、田井信之(高9)・・日本語の語源

 42、津下正章(高10)・・童心記

 43、山本正一(高10)・・王陽明

 44、毛利和美(高10)・・中国繪畫の歴史と鑑賞

 45、笠井輝男(高10)・・漢詩の味

 46、真田但馬(高11)・・書論集成第十二卷

 47、岩村成正(高11)・・簡易日支會話

 48、酒井 悌(高11)・・中國の概観

 49、芳原一男(高11)・・翠陰詩文

 50、高松亨明(高12)・・陸羯南詩通釋

 51、近藤啓吾(高12)・・儒葬と神葬

 52、山崎道夫(高12)・・佐藤一齋

 53、新垣淑明(高12)・・わかりやすい漢文

 54、柳町達也(高13)・・漢文讀解辭典

 55、戸田浩暁(高13)・・日本漢文學通史

 56、坂本 通(高13)・・漢詩創作講座

 57、猪口篤志(高13)・・藤原惺窩・孟子傳・大東詩集

 58、小松忠志(高14)・・高井鴻山の詩文と小布施文化・大東詩集

 59、大塚伴鹿(高14)・・墨子の研究

 60、田向竹雄(高16)・・譯注八戸漢詩選

 61、上条周一(高16)・・書道單元學習と評価法

 62、平岡禎吉(高16)・・淮南子に現れた氣の研究

 63、龍川 清(高16)・・浦上玉堂

 64、石井 勲(高17)・・連想式漢字記憶術

 65、市川任三(高17)・・小籟吟藁(館柳湾自筆詩稿)

 66、俣野太郎(高17)・・松永尺五

 67、仁枝 忠(高18)・・芭蕉と中國文学

 68、須羽源一(高18)・・書の鑑賞・書の歴史

 69、鬼頭有一(高19)・・漢字の科學

 70、土屋正晴(高19)・・佐久間象山論雜考

 71、大坂 泰(高19)・・歌集 空地

 72、水上静夫(高20)・・中國古代の植物學の研究

 73、栗原圭介(高20)・・中國古代樂論の研究

 74、妹尾 勇(高21)・・論語孟子新解

 75、滝沢精一郎(高25)・・中國古典文學の一系譜

 76、影山誠一(本1)・・儀礼通釋・喪服經傳注疏補義・少牢饋食禮注疏補義・有司徹注疏補義・中國經學史綱

 77、清田 清(本1)・・二人で歩いた五十年

 78、長瀬 誠(本1)・・殷墟卜辭

 79、伊藤弥太郎(本2)・・伊能忠敬

 80、真武 直(本2)・・日華漢語音韻論考

 81、河住 玄(本3)・・佛國國師・梅窓書屋文存・存稿

 82、中野繁雄(本4)・・馬と征く

 83、法本義弘(本4)・・支那文化雜攷

 84、山田勝美(本5)・・漢字字源辭典・漢字の語源

 85、池田末利(本5)・・中國古代宗教史研究

 86、井上隆一(本6)・・中國の風と光と 中國に暮らして

 87、菊池三郎(本7)・・中國現代文學史

 88、吉村五郎(本7)・・「孫文自傳略解」(『東洋研究』第29号)

 89、高田正義(本7)・・考証田児之浦正義

 90、近藤春雄(本9)・・長恨歌琵琶行の研究

 91、飯沼喜八郎(本10)・・短歌の周辺

 92、小尾郊一(本12)・・中國文學に現れた自然と自然觀

 93、多久弘一(本12)・・漢文解釋辭典・漢詩創作口座

 94、佐藤邦一(本14)・・中國古代科學研究彙報

 95、今井 清(本15)・・唐代の散文作家

 96、藤村 通(本15)・・明治前期公債政策史研究

 97、本田二郎(本16)・・先秦喪服制度考

 98、御手洗勝(本19)・・古代中國の神々

 99、庄司荘一(本19)・・中國哲史文學逍遥

100、濱 久雄(本20)・・東洋易學思想論考

101、中川 清(桂米朝)(本20)・・上方藝人誌

102、志村良治(本22)・・中國の笑話

103、渡瀬昌忠(本22)・・萬葉一枝

104、井上博二(本23)・・社會學

上記下線の先輩以外にも、本大學の教壇に立たれた先輩方は多數居られるが、分かる範圍で其の氏名を列擧しておく。

☆金子 昇先輩(本11)梅原 保先輩(本16)☆波多野宏一先輩(本16)江 文種先輩(本18)・新井寛司先輩(本19)・内藤 宏先輩(本20)田川一巳先輩(本23))☆石塚謙三先輩(高9)☆矢沢 修先輩(高23)、等々。

 

《廻瀾社(學院時代初期の學生が多く參加した漢文批評會)同人の著書の一部》

廻瀾社は、明治時代に川田甕江が創設した漢文の文會で、日下勺水没後は途絶えていたが、昭和三年に本學院の教授達である古城坦堂・松平天行・安井朴堂・久保天随らが復活させた。其れに勇躍參加したのが、當時の學院生である齋伯 守・近藤 杢・西脇玉峰・内藤政太郎・沢田總清・鈴木由次郎・藤野岩友・加藤梅四郎(編集も擔當)等の諸先輩達である。

上記の諸士以外にも廻瀾社の同人として、岡 彪村・平井魯堂・平松帛川・近藤潤治郎・高於菟三・平野紫陽・石崎篁園・永原鉦齋・石川文莊・駒井侗齋・井上寅軒・佐藤精明・井上剛太郎・安部留治・赤塚善助・安藤榮太郎等々の諸士が居られる。

尚、復活した廻瀾社の同人雜誌が廻瀾集で、1〜15輯まである。

 1、岡 彪村(次郎)・・調息箴説解

 2、平井魯堂(參)・・戦國策講義

 3、平松帛川(得一)・・帛川先生詩鈔

 4、近藤潤治郎・・近藤潤治郎遺稿

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(昔日之追憶)

《學部・大學院時代に於ける筆者(大21)使用テキスト等の一部》

學院時代の諸先輩や先生方から多くの叱責や教導・訓示を受けた事は、甚だ得難い僥倖な事であったと感得している。何故なら、昨今の合理的な若い學徒の諸士からすれば、既に黴が生えたが如き陳腐な言葉でしかない「精進・研鑽」が、實態を伴った實像として眼前に提示されており、其の實態に一歩でも二歩でも近づきたい、否出來れば其れを越えたいと言う無謀な願望が、二十代の若造を前に押し出す彊烈なエネルギーと爲っていたからである。

尚、御教授賜った先生方は多々(五十名以上)居られるが、當時の使用テキストが殘っている授業科目のみを列擧

 

*學部時代(昭和44年〜47年)

 1、44年、萩原先生、日本文學講讀演習1・・好色五人女

 2、44年、萩庭先生(大9)、中國哲學演習1・・論語集註

 3、44年、萩庭先生、中國哲學演習參考書・・論語の味読

 4、44年、内山先生、中國文學演習1・・唐詩選

 5、44年、井上先生(本6)、中國語・・中國語會話

 6、44年、井上先生、中國語讀書會・・中國童話選

 7、45年、内山先生、中國文學史參考書・・文章規範評註

 8、45年、栗原先生(高20)、中國哲學史參考書・・經學歴史

 9、45年、倉田先生(大8)、中國哲學演習2・・孟子集註

10、45年、岡田先生(大9)、中國文學演習2・・十八史略讀本

11、45年、栗原先生、中國哲學講讀・・大學・中庸章句

12、45年、柳町先生(高13)、中國文學講讀・・漢語文法

13、45年、須田先生、日本文學講讀演習2・・伊勢物語

14、45年、井上先生、中國語讀書會・・魯迅の野草

15、45年、原田先生(高9)、漢文讀書會・・荀子集解

16、45年、倉田先生、漢文讀書會・・尚書注疏・近思録

17、45年、原田先生、漢文讀書會(無窮會)・・孟子正義

18、46年、内山先生、中國文學演習・・唐代小説選註

19、46年、影山先生(本1)、中國哲學講義・・中國經學史綱

20、46年、猪口先生(高13)、中國文學演習・・詩集傳

21、46年、今井先生、中國哲學演習・・易本義

22、46年、原田先生、中國哲學演習・・書經集註

23、46年、猪口先生、中國文學演習・・滄浪詩話注

24、46年、進藤先生(大6)、中國文學演習・・史記

25、46年、戸田先生(高13)、中國文學特殊講義・・文心雕龍新解

26、46年、井上先生、中國語讀書會・・魯迅の阿Q正傳・故郷

27、46年、原田先生、漢文讀書會(無窮會)・・詩毛氏傳疏

28、46年、原田先生、漢文讀書會・・尚書今古文注疏

29、46年、進藤先生、漢文讀書會・・國學常識答問

30、46年、藤生・山内君等(同期生)、漢文讀書會・・唐宋八家文・采根譚

31、46年、浜口君(同期生)、漢文讀書會・・東塾讀書記

32、46年6月〜53年10月、原田先生・栗原先生・山田先生(本5)・戸村先生(本2)・石川先生(高9)・小岩井先生等に因る「『宋史』研究會」(科研)に陪席、南宋本紀部分を訓讀(49年4月〜53年10月)・・宋史本紀

33、47年、麓先生、中國哲學講義・・經子解題

34、47年、飯田先生、中國現代文學・・白話文學史

35、47年、井上先生、中國語讀書會・・老舎の月儿

36、47年、岡田先生、漢文讀書會・・日知録

37、47年、進藤先生、漢文讀書會・・春秋左氏傳注疏

38、47年、原田先生、漢文讀書會・・廿二史剳記

39、47年、原田先生、漢文讀書會(無窮會)・・四庫全書総目提要

40、44年〜47年、史學修得用・・支那政治史(上巻)古史辨、岩波講座世界歴史、正史(史記〜隋書)

*大學院修士課程時代(昭和48年〜49年)

 1、48年、原田先生、中國哲學演習・・論語古注、注疏、朱註、正義、古義、徴(各論語註の比較讀解)

 2、48年、栗原先生、中國哲學演習・・禮記注疏(讀解)

 3、48年、中沢先生(學院教員)、中國文學演習・・説文解字(讀解)

 4、48年、小嶋先生、中國文學演習・・詩経注疏、原始(注疏と原始の比較讀解)

 5、48年、吉村先生(本7)、中國語・・孫文學説(讀解と小論製作)

 6、48年、岡田先生、漢文讀書會・・古文尚書撰異

 7、48年、原田先生、漢文讀書會・・觀堂集林(讀解)

 8、49年、影山先生、中國哲學演習・・淮南子、呂氏春秋(高誘註比較)

 9、49年、中嶋先生(學院教員)、中國哲學演習・・宋史選擧志(讀解)

10、49年、小嶋先生、中國文學演習・・山帯閣注楚辞(讀解)

11、49年、杉村先生、中國文學特殊講義・・文物(出土文物解説文の讀解)

12、49年、藤野先生(高1)、日本文學特殊講義・・白氏文集(日本古典文學引用文集検索)

13、49年、原田先生、漢文讀書會・・春秋繁露注(義證との比較)

*大學院博士課程兼助手時代(昭和50年〜52年)

 1、50年、小嶋先生、中國文學演習・・天問正簡(臺南に於いて著者蘇雪林博士と對談)

 2、50年、池田先生(本5)、中國哲學演習・・公羊義疏(讀解)

 3、50年、中嶋先生、中國哲學演習・・宋論(讀解)

 4、50年、石川先生、漢文讀書會・・法書要録

 5、50年、原田先生、漢文讀書會・・陔餘叢考(以後繼續、現在に至る)

 6、51年、影山先生、中國哲學演習・・周禮古注(完讀)

 7、51年、中嶋先生、中國哲學演習・・福惠全書(讀解)

 8、51年、竹田先生、中國文學演習・・元曲選(讀解)

 9、52年、影山先生、中國哲學演習・・儀禮古注(完讀)

10、48年〜52年、史學修得用・・正史(唐書〜宋史)資治通鑑補(中途にて句點挫折)

   平成31年初

                                          於黄虎洞

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【文責、中林】 

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