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月15日、ヤマハミージックセンター池袋にて、レコーディングエンジニアの角智行さんを取材いたしました。 取材を担当するに当たって、音楽業界はおろか“レコーディングエンジニア”という言葉も聞いたことがなく、まずは仕事の内容の話から「やりがい」や仕事の拡大などの話を伺いました。 コントロールルーム(調整室)というところへ案内していただき、さっそく質問を始めましたが、この部屋はすべての音が吸収されるため、違和感を覚えながら(緊張しながら)のインタビューとなりました。 |
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“レコーティングエンジニア”とは? 録音した音楽をCD用にミックスする仕事をしています。 この仕事を始める“きっかけ”は? もともとピアノや音楽に興味があって、また機械いじりにも興味があって、その中間の仕事がレコーティングエンジニアでした。 私の場合、大学を出てからミキサーの会社に入りましたが、それは稀です。 この仕事を始めるには、専門学校を卒業してから、先生からの紹介とかがないと出来ないと思います。 角さんの「学生時代」とは? 大学生のとき、イベントとかコンサートとか、音響のバイトをしていました。
それから、イベンターのバイトを始めて、自分達以外の文化祭のアーティストの企画をしました。
コンピュータ音楽が流行る前でしたので、「コンピュータの自動認知」という論文を書いていました。
“コンピュータの自動認知”というのは、「音楽を聞いて人間が三拍子であるか四拍子であるか判断するように、
それをコンピュータで認知させる」ということです。 |
レコーディング以外の日の仕事は? コンピュータの仕事の手伝いをしたり、InterFMでラジオ番組を担当したりしています。
ダレン先生と番組を担当したこともありましたよ。番組作りに没頭して始発で帰る…なんてことがよくありました。 角さんにとっての“特許”とは? 一つのアイデアが思いついたとき、同じアイデアを持っている人が二千人いると言われています。 そのうち、そのアイデアから特許を取れる人は、ほんの数人しかいません。 ですから、アイデアを発散できるか(声に出せるかどうか)が重要なことだと思います。 エンジニアとしての二面性がありますが、 「ライフワークとしての音楽」、「それを実現させるための特許」、という感じですね。 角さんにとっての“仕事”とは? 仕事とは、与えられるものというより、自分で得るもの(求めるもの)ですね。 ロスにいたとき、積極的に仕事をしていればチャンスがもらえるということが分かりました。 「教えてもらっていないからできない」というのはただのいいわけ。 技を盗めるかどうか、オファーが来るまで準備できているかどうか、 レコーディングエンジニアは職人気質の強い仕事かもしれません。 これからも、チャンスが与えられたときに、どこまで仕事ができるかが問われてくるでしょう。 |
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角智行さん―YAMAHA ミュージックセンター池袋 Recording studioでエンジニアとして勤務。 Sound valley studioでアシスタントエンジニアとして、YAMAHA Epiqurus Studioでエンジニアとして勤務し、その後渡米。 その間、ミュージシャンやエンジニア、プロデューサと知り合い、多くの技術とエンジニアとしての役割を学ぶ。 そして帰国後、エンジニアとして現在に至る。 音楽だけではなくコンピュータや特許申請等、多方面においても活躍されている。 ![]() (公開番号2002-010720 で検索) |
Last modified: 2003.11.18
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