このサイトの作成はWindowsXP+IE、解像度1024×768ピクセル、17インチのモニターで行っています。つまり、文字の大きさや配置などはこの設定が基準になっています。
Gecko系ブラウザやOperaはアップロード前に確認しますが、さすがに、Windows以外のプラットフォームでは確認できません。
モニターサイズの違いはブラウザの違い以上に大きくレイアウトに影響します。モニターが大きい分にはいいんですが、小さなモニターで見ると文字がかなり小さく、正直見づらい。まあ、こればかりはどうしようもないので、解像度を変えてくださいとしか言いようが無いんですが。
HTMLはブラウザやプラットフォームにそれほど左右されませんし、CSSも古いブラウザを使わなけれそれほど違いはありません(見づらければ無効にすればいいだけですし)。最大の問題はJavaScriptにあります。
JavaScriptは、IEで動くものがGecko(Netscape等)では動かないということがよくあります(逆もあります)。そして、IEのシェアは90%以上ですから、ほとんどの人がIEでWebサイトを作っているわけでGeckoではまともに閲覧できなくなります(IEで見れないということは殆ど無い)。そこで製作者は、JavaScriptをIEの場合とGeckoの場合(あと、Operaの場合)に分けて書くわけです(ちなみに、Macの標準ブラウザ「Safari」はGeckoに近いつくりになっています)。
一応、詳しく説明すると、IEはよく「document.all」という命令を使いますが、これはGeckoでは動かず、代わりに「document.getElementById」を使います。最近は、IEで「document.getElementById」が動くので全てこちらで書けばいいんですが、「実は、Geckoユーザーよりも古いバージョンのIEを使っているユーザーの方が多いんじゃないか」という問題があります。
さて、すべてのブラウザに対応すればそれで完璧かというとそうではありません。今度はJavaScirptを無効にしているユーザーを考慮しなければなりません(ブラウザにはJavaScript未対応のものもあるので、厳密には、すべてのブラウザに対応すれば全てのユーザーを考慮したことになる)。セキュリティー対策の一環でJavaScriptを無効にしているユーザーは結構います。
たとえば、リンクをJavaScirptで実現していた場合、こういったユーザーはリンク先に行くことが出来ません。ですから、JavaScriptが無効の場合もリンク先に行かれるような工夫をしなければいけません。しかし、パスワードを使ったリンクやJavaScriptを使って無数のリンク先を選択できる場合など、代替が難しい場合があります。こういった場合は、どういった目的でJavaScriptを使用しているかを<noscript>タグで記述しておき、ユーザーにJavaScriptを有効にするよう促す必要があります。
2004-09-23