Cookieとは、Webブラウザを通して訪問者のコンピュータにデータを書き込む仕組みのことです。こういう用語は何かの略であることが多いですが、略称でもなければ、その名前に意味もありません。
正式に規格化されているわけではありませんが、多くのブラウザで取り入れられ、事実上の標準規格になっています。
Cookieの主な用途は、入力情報の保存や訪問者のデータ保持です。例えば、BBS等で投稿した時、入力した名前やアドレスを保存しておくことで次回入力する手間を省くことが出来ます。
また、サイトを閲覧した際、「こんにちは、〜さん。」(Amazon.co.jp等で使用)などと表示されるのも、Cookieによって閲覧者を特定しています。
Cookieは、訪問者のコンピュータに保存されるため、Cookieだけで他のユーザーの情報と比較することは出来ません。また、他のWebサイトが保存したCookieを読み込むことも出来ません。
Cookieは、CGIと連動することでかなりの情報を取得することが出来ます。例えば、いつ、どのサイトから来て、どのページをどの位の時間見たかなど、訪問者の動向を追跡することが出来ます。一般の管理者にとっては、ここまで細かい情報は必要ありませんが、Web通販等では、こういった情報を元にそのユーザーにあった商品を提供することが出来るためCookieとCGIの連動は必要になってきます。
Cookieは管理者にとっても閲覧者にとっても便利なものですが、同時にプライバシー侵害の可能性も秘めています。
Cookieを受け入れるかどうかはユーザーが選択することが出来るので、必要に応じてセキュリティレベルを変更し、また、管理者はCookieに頼らないサイト構成を心がけなければなりません。