ダウンロードとはネットワークサーバー(サーバー)に保存されているデータを自分のコンピュータに転送することを言います。Webサイトを閲覧する場合は、転送されたデータをキャッシュに保存することで、ダウンロードする作業を省き、表示を速めることが出来ます(設定でキャッシュをしないことも可能です。最近は回線速度の向上により、キャッシュの効果も薄れてきました)。
よくテレビコマーシャルで言われる回線速度はダウンロード速度を指していています。
まれに、サイト上のデータを保存させたくないという話を耳にしますが、インターネットのシステム上不可能です。
アップロードとは、ダウンロードの逆、つまり自分のコンピュータからサーバーにデータを転送することを言います。身近なところでは、メールを送る行為がこれに当たります(アップロードという表現をする人を見たことはありませんが)。
アップロードは、普通にインターネットを使っている分にはあまり意識しませんが、Webサイトを持っているととても重要になります。
自分のコンピュータで、Webサイトを作っても他の人は見ることが出来ません(出来たら大問題)。ですから、そのデータをサーバーにアップロードしなければなりません。
アップロードの方法には二通りあり、一つは「Yahoo!ブリーフケース」等のようにCGIを使用する方法です。これは、ユーザーが送ったデータをCGIが処理しサーバーに保存します。
もう一つは、FTPを使う方法です。FTPは「File Transfer Protocol」の略で、その名の通り、様々なファイルを転送するためのものです。ちなみに、Webサイトを閲覧するときに用いられているのがHTTP(HyperText Transfer Protocol)です。
CGIを使用する場合は、対象サーバーに専用のCGIプログラムがなければならず、また、FTPはHTTPよりも高速でファイルを送受信することが出来るので、基本的に、アップロードにはFTPを使用します。
FTPを使うには二つの方法があります。一つはWebブラウザを使う方法、もう一つは専用ソフトを使う方法です。ただし、WebブラウザはWebサイトの閲覧目的に作られているので、専用ソフトの使用をお勧めします。ちなみに、Webブラウザを使う場合は、URLの「http://」の部分を「ftp://」にすれば接続できます。
専用ソフトはいくつかありますが、もっとも有名なものが「FFFTP(Webサイト)」です(別のものを探すときは「FTPクライアント」で検索すれば見つかると思います)。一応、簡単に使い方を説明しておきます。簡単になので、これで分かる方は読まなくても分かります。
ウィンドウから [接続] → [接続] の順に選択すると「ホスト一覧」というウィンドウが開くので、[新規ホスト] を選択して下さい(恐らく、ソフトを起動した際にも「ホスト一覧」ウィンドウが開きます)。すると、下図のようなウィンドウが開くと思います。
全て設定し終えたら [OK] を押し、「ホスト一覧ウィンドウ」に戻り、[接続] を押せば、FTPで接続できます。
メインウィンドウの左側が自分のPC、右側がサーバーになっているので、左側のファイルをドラッグ&ドロップで右側に移せば、アップロードは完了です。
アップロードの際、フォルダ構成に気をつけないと閲覧する際にファイルが見つからずエラーが起こることがあるので注意が必要です。また、HTMLなどのリンク先に自分のPCのアドレスが指定されていることがあり、この場合、自分で閲覧するときには(自分はそのファイルを持っているため)問題なく表示されますが、他のユーザーは見ることが出来ないので注意して下さい。
その他にも、ファイル名やフォルダ名に日本語は使用できない(使用すると閲覧できない可能性がある)ことや、自分のPCでは区別されない、ファイル名、フォルダ名の大文字・小文字が区別されるという注意点があります。