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PHPについて 壱

はじめに
 Webデータベースのバックエンド処理をする言語の定番といえば何でしょうか?
 再び、@ITLinux Squareにおける第2回 読者調査結果発表(2000/12/12)によれば、現在使用中の言語は、Perl→PHPJavaの順、今後、使いたい言語については、Javaが圧倒的で、ついで、PHP→Perlの順だそうです。
 Windows環境では、ASPもかなりだと思われます。
 一般に、PHPを使う利点としては、httpサーバの組み込みモジュールとして動作するため、JavaやPerlなどと較べて、オーバーヘッドが軽いこと。
 様々なデータベースに特化した関数群が豊富に存在すること。
 さらに、同じサーバ組み込み型の言語であるASPに対する利点としては、OSに依存しないことなどが挙げられます。

PHPのダウンロード
 PHPは、PHP: Hypertext Preprocessorサイトで入手します。
 サイト内のDownloadsページからWindows Binariesを選択して入手しましょう。
 2002年11月現在の最新版はVersion 4.2.3です。
 以下のように、zip packageとinstallerとがありますが、zip packageを選択して下さい。
  • PHP 4.2.3 zip package [5,417Kb]
  • PHP 4.2.3 installer [921Kb]
 zip packageの方のリンクをクリックすると、ミラーサイトの一覧が表示されますので、近くのサイトからダウンロードして下さい。
 カレント版のファイル名はphp-4.2.3-Win32.zipです。
 これだけでも構いませんが、日本PHPユーザ会の方が作成して下さった国際化版PHPも入手しておきましょう。
 これを利用すると、
  • Shift_JISを用いて安全にスクリプトを記述できる
  • スクリプトのエンコーディングが何であっても内部エンコーディングを統一できる
 といったメリットがあるそうです(by 作者さん)。
 とても素晴らしいことです。
 PHP-i18nの中のダウンロード・ページから、本家で入手したPHPと同じバージョンのものをダウンロードしましょう。
 ファイル名は、php-4.2.3-multibyte-win32.lzhです。

PHPのインストール
 ダウンロードしたファイルを、それぞれ、+Lhacaなどの解凍ツールを使って解凍します。
 php-4.2.3-Win32.zipを解凍した中身は↓下図の通りです。

 また、php-4.2.3-multibyte-win32.lzhの中身は↓下図の通りです。

 インストール手順はとても簡単です。
 まず、Cドライブのルート(c:\)にphpディレクトリを作成して、その中に、php-4.2.3-Win32.zipを解凍したフォルダとファイルをそのまま全てコピーします。
 次に、php-4.2.3-multibyte-win32.lzhを解凍したフォルダとファイルを、同じく、c:\phpの中にそのままコピーします。
 すると、幾つかのフォルダとファイルが上書きされます(↓下図)。

 さらに、php直下にあるphp4ts.dllと、php\dllsの中にある全てのdllファイル(↓下図)を、windowsのシステム・フォルダ(win2000の場合はwinnt\system32)の中にコピーします。

 最後に、c:\phpの中にあるphp.ini-distをc:\にコピーし、php.iniにリネームして下さい。

php.iniの設定
 php.iniはphpの設定ファイルです。
 windows環境で使用するために、若干、デフォルトの設定をいじっておく必要があります。
 iniファイルをダブルクリックすると、メモ帳が立ち上がって、編集可能な状態になります。
 php.iniの中の[mbstring]セクションの、

;mbstring.internal_encoding = EUC-JP

を、 ;mbstring.internal_encoding = SJIS

に書き換えます(↓下図)。

[mbstring]
;mbstring.internal_encoding = SJIS
;mbstring.http_input = auto
;mbstring.http_output = SJIS
;mbstring.detect_order = auto
;mbstring.substitute_character = none;

 windows環境の設定は以上ですが、さらに、幾つかの設定を書き換えておきます。
 まず、Paths and Directories以下で、c:\php\pearにパスを通します。

;include_path = ".;c:\php\includes"

の続きに、 ;c:\php\pear

と書き足します(↓下図)。

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
; Paths and Directories ;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
; UNIX: "/path1:/path2"
;include_path = ".:/php/includes"
;
; Windows: "\path1;\path2"
;include_path = ".;c:\php\includes;c:\php\pear"

 次に、document rootを指定します。
 Apacheのhttpd.confで指定した場所と同じで構いません(↓下図)。

; The root of the PHP pages, used only if nonempty.
; if PHP was not compiled with FORCE_REDIRECT, you SHOULD set doc_root
; if you are running php as a CGI under any web server (other than IIS)
; see documentation for security issues. The alternate is to use the
; cgi.force_redirect configuration below
doc_root = "C:/Program Files/Apache Group/Apache/htdocs"

 最後に、追加してロードされるモジュールのディレクトリを指定しておきます。

extension_dir = ./

に、 extension_dir = "c:\php\extensionts"

と指定します(↓下図)。

; Directory in which the loadable extensions (modules) reside. extension_dir = "c:\php\extensionts"

 以上で設定は完了です。

 PHPの詳細については、PHP関連書籍(赤マンモス青マンモスetc.)、または、以下のサイトなどをご参照下さい。