レポートを書く

レポートには表紙を付ける

レポート表紙を印刷して使い、以下の「レポート形態の条件」で指示した要件を満たしていること

レポート表紙のダウンロード

指定したレポート表紙を印刷して使ってください。 盗用していない旨の自著による署名が必要です。

レポート文書の要件

レポートそれ自体は、手書き(鉛筆は不可)でも、プリントアウトでも構いません。 ただし、次の要件をすべて満たすものに限ります(提出があっても受理できません)。 レポート作成は知的な作業であることをお忘れなく。

人に提出する文書は細心の注意を払うべきなのです。 以下のことは世界共通で広く期待されている要件です。この機会に身につけておきましょう。 読みづらい文書レポートを努力してまで読んでくれると期待してはいけません。 レイアウトなどデザインによる差は無視できないのです。読まれるための仔細な工夫や配慮は欠かせません。 また適切で行き届いた参考文献やその利用に仕方は、文書が読まれ著者が信用されるための前提条件です

剽窃をしない(ここのレポートでは、剽窃をしてない旨の署名をして貰います)
剽窃とは、他人の作品・文章(のすべてや一部)を無断で真似し、その引用元情報を明らかにしないで自分のものとして表現する行為です(勝手に盗むわけなので「盗用」ともいいます)。 かならず、引用した箇所ごとにそれが引用文と分かるようにして記述し、引用情報を付すのですて(どこをどのように引用したのか不明であるときには、それを剽窃というのです)。
引用元情報とは、その情報(あるいはその情報の一部)を明示することによって、第三者が容易にその引用物にアクセスできるだけの情報の組をいいます(「参照情報」とか「参考文献」ということもあります)。 「論文タイトルや書名」、「著作者名」、「出版社やWebページならそのURL」、「発行年月日(新聞記事ならその日付)」、「引用ページ数」などの詳細を、文章全体で首尾一貫した分かりやすい形式で記述したものです(その表記方法は様々であり、どれが正しい・誤りということはありません)。 繰り返しますが、筆者である貴方はどのように文章を引用したかが誰にでもわかるようにレポートを構成しなくてはなりません(そのように文書を書くとなると、きっと堅苦しいスタイルになるでしょう)。
参考文献情報は必須である
自由に引用すればよいのですが、ただし、引用情報は一次情報でなければなりません(この限りにおいてWikipediaを参考資料とするのは不適です。また、新聞記事を参考資料にすることも適切とはいえないでしょう。元ネタを取材しているはずだからです)。 一次情報とは情報源の発信それ自身のことで、その真偽を誰もが確かめることができる情報です。 一次情報だけを引用することは引用者の信頼を高めますが、元となる一次情報を明記していない引用文やニュースはそれらしい噂話でしかなく悪質ですらあります。 一次情報を突き止める作業は調べ物において最も基本的です。沢山の時間をかけて一次情報を突き止めて下さい。
◎文中に引用した文が分かるようにしてその引用元一次情報が明記されてさえいれば、どんな方法でその引用元情報を調べても構いません。 もちろん図書館で調べても構いませんが、インターネットで調べることを躊躇する必要など全くありません(そんなことはとっくに勝負はついてます)。 貴方に必要なのは、リッチな参考情報に適切に素早くアプローチして、それを参照しながら豊かに考えることです。
文書末に参考文献リストを示すだけではダメである
参考文献(情報)は、本文中でそれらを参考にしたことが明確に分かるように文体を工夫して参考文献情報を埋め込まねばなりません。 また、引用に仕方は「そのまま」抜き書きしても要約してしてもどちらでもよく、どんな形であれ引用したときにも(参考にした場合を含む)必ず文献情報を明示しなければなりません。 文書末にリストだけを提示するだけでは、剽窃とたいして変わりません(世間の盗作問題はこうした曖昧な形が火種となる場合がほとんどです)。 きめ細やかに参考情報をその都度明記することは文書の信頼性を獲得する最大の方法です。 結果として、文書では参考にした箇所と自分のオリジナルな方法や考え・意見とは自ずと浮かび上がるように仕上がるはずです。
鉛筆では書かない
レポートはもちろん手書きでも構いませんが、しかし鉛筆で書いてはいけません。 鉛筆書きは簡単に消えてしまうからです(せっかく貴方が書いたレポートを誰かが消したり、改ざんしてしまうかもしれません)。 手書きの場合は、容易に消えない筆記用具で書いてください。
用紙のサイズはA4
1997年に日本の行政文書サイズはA版になりました(ほぼこの大きさが世界標準の外交・企業などでの文書交換サイズです)。
余白を設けて記述する
A4用紙をめいっぱい記述してはいけません。 文書を読みやすくするために、多くの場合、上下20mm〜30mm、左右20mm〜25mm(ページ左右で違う)程度の余白を取ることが世界的スタイルです(上下・左右のマージン margin といいます)。 今すぐ手近な雑誌や書物を開いて確認してください。綴じ側の余白が大きく取られていることがわかりますか? 文書は穴をあけたりして綴じられて長時間保存されますから、このような措置は必要です。 そもそも、余白なしに書かれた文章は大変読みづらいのです。 最近ではスキャナーで文書を電子化する場合がほとんどですが(廃棄されずに永久に保存され得る期間が長くなります)、それでも余白は必要です。
適切な見出しを付ける
レポートや論文は小説ではありません。 文章構造に応じ、その内容に見合うような見出しをつけること。 雑誌や新書など適切な見出しがいかに読むという行為を助けるかをよく考えてみて下さい。
用紙の散逸に備える
複数枚にわたるレポートは、もし散逸した場合でも復元できるように上下どちらかの余白に各ページの「同じ場所」にページ番号を記入します(の手書きでもよい)。 これは、自分のレポートを読んでもらうための相手に対する最低元の措置です。
表紙をつける
ここでは指定したレポート表紙を使います。 表紙をつけたり、フォルダに挟み込んだりすると、それだけで立派な内容にみえることもあるかもしれません。
用紙をシワにしたり折り曲げない
表紙を含めて汚くなり角がすり切れたり、用紙を折り曲げた文書はそれだけでも基本的な「欠如」が透けて見えてきます。 シワや折り跡が付かないように、適切なフォルダなどの文具で保持して丁寧に扱った上で、提出すること。

Local Rules

以下は、ローカルルールです(他の先生は違う指示を出すかもしれません)。 書式やサイズなど形式が指示されていることは、それに従ってください。

A4横書きで書く
A4用紙を縦(横幅の短い方が上下になる)にして、左上隅(端から5mm~10mm以内)を「確実」に留める。
横書き左綴じの場合、こうしておけば、左側に2穴を打って多数のレポートをまとめてファイルしたとしても、左上部を縦線にそってステープラで留めてあれば、ページをめくることができる。