パッケージファイルを解剖する
ワードプロセッサーで作成したファイルや電子書籍のファイルは解剖することができる。 その様子を眺めることで文書(document)であるためにどのような要件を整えねばならないか、そのようなファイルを作成・閲覧するためのソフトウエアに必要な機能などが垣間見えてくる。
LaTeXシステムを使ってタイプセットされて生成されたPDFファイルは「解剖」できないが、LaTeXソースファイルを眺めると、同じように文書作成の意味を考えることができる。
次の2つのファイルをダウンロードしてパソコンに保存しておこう。
- maze.doc(Word docx文書 126KB)
- .docx はMicrosoft Oddice WWordで作成した標準書式の拡張子である
- [参考]maze.tex(LaTeX文書[UTF-8])をタイプセットして生成されたmaze.pdf(PDF文書 18KB)
- seitaitekiou.epub(EPUB書籍 12.5MB)
- .epub(.ibooks)はEPUB書籍の拡張子である。
- このEPUBファイルは生態適応科学(東北大学)から、無料でダウンロードすることができる(他にPDF版もある)。
この2つのファイルの拡張子を、無理やりに .zip (ZIP圧縮形式の標準拡張子)に変更して、それぞれ maze.zip および seitaitekiou.zip としてみる。
.docx および .epub ファイルのZIP展開
最近のOSは、拡張子 .zip が付いたファイルをZIP圧縮されたファイルだとして、圧縮前のファイル(またはフォルダ)に展開する(解凍ということもある)たけのソフトウエアが自動起動(または選択的に起動する)ことができる。 これら2つの.zip拡張子の付いたファイルをZIP展開を試みて、その結果を保存する(WindowsではZIP圧縮ファイルの中身をそのまま表示・閲覧することができるが、ここでは必ず実際にZIP展開して保存すること)。
演習1:
ZIP展開して得られるフォルダ内のファイル群(それらが再びフォルダに収納されていることもある)を、実際に確認しなさい。