ギャラリー解説

黄銅器

黄銅連錢文鏡(遼時代、AD907〜1125)

径11.3cm、厚さ0.1cm

薄い作りの遼鏡で、軽くて扁平で、飾りの無い

縁は、少し盛り上がっている。地紋の連錢紋

に半球形の紐を付けただけの、シンプルな作

りである。発掘後に錆びを落とし、磨きをかけ

たため、更に薄くなり、紐付近の連錢紋様も

磨滅している。1954年には赤峰市から、連

錢紋に連珠紋を組み込んだ、29cmの大型

鏡が出土している。時期的には、遼の後半時

代のものであろう。


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