Oukodou Chinese Arts Gallery・Chobit Collection
黄虎洞伯泉齋集蔵授業用參考資料之一部
尚、茲に提示してある授業資料用文物は、全て大學に無償寄贈す可く申し出たが、大學諸般の事情に基づき不可(關係する極一部を、歴史資料館と書道研究所には、受け取って頂いた)と爲った。因って、2019年末までに悉く處分(賣却或は同學者への寄贈)した。
【本來ならば本頁は當然閉鎖す可きではあるが、過去の蒐集經緯と其の一覧を示す爲に、敢て畫像と説明文だけは殘して有る】
★漢學と文物★
★古陶磁器★★青(白・赤・黄)銅器★★書畫・紙資料★★石材・硝子★★工藝・武具★★古書・版本★
此に呈示している中國古陶磁器(1960點彊)・中國銅器(250點彊)・書畫(3940點彊)・石材
(940點彊)・玩具(30點彊)・版本(220點彊)を中心とした約7430點彊の文物は、全て洞主
が個人的に蒐集した《授業用學術參考資料》に過ぎず、所謂骨董品・美術品的價値を有する品
は、殆ど含んでいない。
これは、【中國學と物との關係】に對して些か洞主伯泉齋の愚見を述べたものであります |
過去の1963点公開 【2013年、賣却・寄贈(同學者)】 最近中國から寫真と金額を付した、これ見よがしの骨董本が陸續と出版されているが、良く見ると他の書籍の寫真をそのまま轉用したコピー本であり、資料としては殆ど役に立たない。その様な中に在って、00年2月に出版された上海人民美術出版社の『中國陶瓷全集』15冊は、最新の發掘品等を含んだ基本書であり、又02年1月から朱裕平主編で出版され出した、上海の文匯出版社『中國歴史名窯大系』シリーズは、「最新の考古成果に依據」と表記する如く、窯址發掘關係者が執筆して多數の陶片を集録しており、有用且つ資料的價値の高い本である。現在『中國歴史名窯大系』は、第一輯(趙文軍著汝窯・趙青雲著鈞窯・高立人著永和窯・馬文斗著玉溪窯・張文江著洪州窯)の5冊が刊行されているが、第二輯以下の早急なる出版が心待ちされるシリーズである。 |
過去の253点公開 【2018年、賣却・寄贈(同學者)】 最近中國から青銅器や銅鏡の贋物が陸續として持ち込まれているが、錆が人工的であったり、材質が異なったり、キャストが甘かったりと、一見して贋物と分かるものが多く、わりと判別はし易いが、中には極めて精巧な贋物も存在する。 |
-JAPANESE and CHINESE CALLIGRAPHY & PICTURE- 過去の3948点公開 【2016年、寄贈(觀峯館・大東文化大學歴史資料館・同學者)】 儒者・國學者・文人・墨客・畫家・軍人・政治家・財界人等々、江戸から昭和初期までの人々の字は、なかなか味が有って面白いし、教養の深さが窺える。一方中國の書畫で市場に出回っている品は、本歌より倣品の方が遙かに多い。書畫の鍛錬は、傳統的に古人の優品を模写する所から始まっており、明の沈周などは積極的に元畫の模作を行っており、文徴明の作は「寸圖でも出ると千臨百模された」と傳えられ、董其昌の如きは、若い時は己自身が贋作に手を染め、大家になると今度は己の贋作を作られると言う具合で、真・倣判然としないのが中國書畫の世界である。現に北京の故宮博物院には、共に歴代皇帝の御璽が押された董其昌の本歌と贋物とが、収められている。更に近現代の作品に關しても、特殊な木版畫技術である「水印」の技に因る倣品が多く存在する。因って、中國の書畫に關しては、本歌か否かに固執するよりは、圖柄の面白さや線の美しさを愛でる心に意を注ぐ方が遙かに楽しく、更に真・倣共に存在するのが中國書畫文化の世界であるとも言える。 |
過去の944点公開 【2019年、寄贈(大東文化大學書道研究所・同學者)】 中國の玉の判別は極めて難しい。玉石自體の新・舊・古の判別、更には彫りの新舊の判別等、古玉舊刻・古玉補刻・古玉新刻・舊玉舊刻・舊玉新刻・新玉放舊刻・付古色新玉新刻等々が入り亂れて賣られている。玉文化の傳統を持たぬ日本人が、瞬時に判斷するには相當の勉學と鍛錬が求められ、將に「玉石混淆」の大海を掻き分けて漂っている状況に過ぎないのである。 |
過去の35点公開 【2018年、寄贈(同學者)】 日常生活で使われる中國の工藝品は、それぞれの時代の風潮や嗜好・生活形態等を反映した品々が多く、大衆文化の息吹が感じられて面白い。 |
-OLD CHINESE BOOK- 過去の228点公開 【2019年、賣却・寄贈(同學者)】 「古書あれこれ」をご覧ください 時には日常生活を離れて「書香」の世界に身を浸し、文字の大海原で藻掻き故人と會話するのも、一興であろう。 |
【注意事項】
一應各分野の細目は、時代別と形態別(重複はしない)とで分類しているが、必ずしも完全では
ない。
陶磁器・青銅器・書畫・石材及び諸々の文物の年代や作者に關しては、一應の措定を試みては
いるが、これは科學的且つ理化學的分析や専家の判斷を加えた上での判定ではなく、發掘状況
・入手經路・風(骨)化状況・形態・材質・色調・胎土・釉薬・字様・落款・紙質等々を比較檢討し、
総合的に判斷して推定(洞主の經験的且つ個人的主觀と貧限的知識とに左右された部分を
多分に含む)した結果に過ぎず、決して正確な年代や作者の措定とは必ずしも言い難い。因っ
て、錯誤の點多々有りと思わるれば、切に博雅の士の御教示を請う次第である。
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