ギャラリー解説
青銅器
後漢青銅揺錢樹的枝葉(後漢時代、AD25〜219) |
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縦7cm、横6.1cm、厚み0.04cm 揺錢樹とは右側の画像(四川省博物館蔵)の如きもので、青銅で作った錢の樹 木のことである。一本の幹の頂上に鳳凰を付け、その下に何層にも張り出した 枝葉に錢を中心に烏や魚・動物・西王母などを飾り付けたもので、「昆崙山昇仙 伝説」の世界を表した明器である。この明器は四川省地方の後漢墓だけから出 土し、三星堆文化の青銅「神樹」の流れを汲むものであり、四川地方の土着文 化を端的に表すものである。本品は、その枝葉の一部分とはいえ、当時の四川 文化を窺い知るための貴重な資料である。 |