ギャラリー解説

青銅器

青銅(金+間)カン(後漢時代、AD25〜220)

総長36.5cm、刃長30cm、面幅0.8〜1.4cm

突き刺すことを目的とした武器の一種である。本来は四菱形と言われているが、本品は三菱形である。

一応錆を落として研いであるが、各面中央の血道に朱が塗られている所から考えるに、恐らく明器とし

て副葬されていたものであろう。問題は名称である。一応カン(金+間)としたが、カンは鞭の一種との

説も有り、形態から槍(細長すぎる)とか錐(太すぎる)とかの意見も有るが、詳細は不明である。博雅の

士の指教を切に請う所以である。


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