ギャラリー解説

青銅器

倣唐青銅塗金春文葵花形鏡(現代、AD1900〜2000)

幅16.8〜17.1cm、厚み0.7cm

全体的形態と中央・縁の花紋様は唐の葵花形を模

しているが、春宮図は主に清朝あたりから作られる

もので、唐代には無い。また、唐代は白銅が、清朝

は黄銅が中心で、青銅ものは概して少ない。本品は

一見青銅の様に見せて居るが、それは表面を加工

している為で、実は中身は真鍮であり、塗金の如く

見えるのも、単なる着色に過ぎず、青錆びも人工的

に付けたもので、複数の時代の特徴を各々模して合

わせた、極めていかがわしい倣品である。


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