ギャラリー解説

黄銅器

黄銅虎犀像(民國時代、AD1912〜1949)

高さ10cm、長さ25cm、厚さ7.5cm

型抜きの動物銅像であるが、一体何の動物であるか分からない。顔と

胴は犀の形であるが、脚と尻尾及び動作形態は明らかに虎の形であ

るため、一応「虎犀像」と名付けた。鋳造技術は流し込み型抜きである

が、薄手づくりの荒っぽいもので、あちこちに穴が空き、失敗作として捨

て置かれたもの(内部に鋳造時の土が多量に残っていた)に、金属粉と

粘土を混ぜた補修材料で穴止め着色を施し、一見完品の様に見せか

けていたが、その補修を全て剥がしてみた。


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