ギャラリー解説

古陶磁器

臺彎鶯歌窯青竹断節形大茶壺(現代、AD1990〜1999)

総高40.4cm、紐高4.2cm、横幅35.2cm、外口径15.7cm、

内口径7.3cm、胴径18.1cm、底径18.6cm

在銘、呉扣華制(陽刻方款)

何に使うのか不明であるが、実に見応えの有る大型の茶壺で、青竹を

模した形態も面白い。正面には「竹趣」の文字が刻され、蓋紐は蝉(触

覚が二本折れている)である。恐らく実用ではなく、店の飾り乃至は一

種のオブジェであろう。胎土が中国の品(宜興窯)と異なり、文字も「顔

法」風であれば、恐らく台湾の鶯歌窯ものであろう。また呉扣華なる作

家も不祥であるが、鶯歌窯には茶壺の名作家「呉政憲」が存在し、他に

も「呉」姓の作家として呉堅材・呉明章などがいれば、呉扣華も多分台

湾の作家ではないのかと推測される。


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