ギャラリー解説
古陶磁器
河北窯系黄釉刻花文筒罐(金時代、AD1126〜1233) |
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高さ6.6cm、口径10.2cm、底径5.8cm 黒灰色土を胎土として使用していれば、河北窯の系統であろう 。一見白地ものの様に見受けられるが、これは上薬の黄釉が 剥離したため、下の白化粧が出ているだけである。本来は、黒 灰色土の上に白化粧を施し、その上に黄釉をかけ刻花で紋様 を描いた黄釉もので、現在故宮博物館に所蔵されている「黄釉 刻花文筒罐」と同じ品であるが、本品は、その下手な品でしかも 発掘品のため、殆ど黄釉が剥離している。微かに汚れの様に 見える茶色の部分が、黄釉の名残りである。尚、赤色土を胎土 とした同形態の、遼寧省江官屯窯ものは、NO、351を参照。 |