ギャラリー解説

古陶磁器

宜興窯竹籠形茶壺(民國以後、AD1950〜1990)

高さ10.8cm、口径6.2cm、胴径10.6cm、底径6.4cm

在銘、顧景舟(陽刻篆書方款)・・壺底

在銘、景舟(陽刻篆書楕円款)・・蓋裏

顧景舟は名を景洲と言い、1915年から1996年の間

を生きた近代宜興茶壺作家界のカリスマ的存在で、若

い時上海の骨董商に請われて、名品のコピーを多く作

っているが、自身の作品を制作し出して以後は、その名

声ゆえに彼自身の作品のコピーが作られ出す、と言う

程の著名な作家である。本品は、内口が複数であれば

、文革後の晩年の作品であろう。壺部分を竹籠に、執手

と注ぎ口を竹節に見立てた、雅趣に富んだ茶壺である。


[ギャラリー一覧へ戻る]