ギャラリー解説

古陶磁器

倣清鐵銹花釉鹿耳小尊(民國以後、AD1950〜1990)

高さ10.1cm、口径4.6cm、腹径8.2cm、底径5.2cm

在銘、聚順美玉堂製(青花楷書二行款)

鐵銹花釉は主に乾隆時代から使われだすが、落款

の堂銘は、七代前の康煕時代の堂銘である。また、

両側に耳が付くのは既に元代の龍泉窯青磁の還耳

辺りから見られ出すが、清朝は獅子耳・象耳・貫耳

等が中心で、鹿耳は清末から民国にかけて見られ

出す。また後世、色調の異なる同形態・同銘文の品

が多く出回っていれば、本品は、民国以後の倣康煕

品と推測される。


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