ギャラリー解説

古陶磁器

青花花卉人物文方陶硯(嘉靖年間、AD1522〜1566)

高さ4.9cm、上縦14.5cm、上横10.2cm、下縦15.1cm、

下横11.1cm、在銘、大明嘉靖辛丑仲秋吉製

方硯ではあるが台形の作りで、上右側辺前部には、

筆を置くための窪みをつける、と言う凝った作りで、

嘉靖辛丑とは嘉靖二十年(1541)である。釉溜まり

が青味がかる程厚く上薬がかけられており、青花の

色調や紋様がややぼやけてはいるが、紋様は明ら

かに嘉靖から萬暦にかけて見られるものである。し

かし、銘は銘として、萬暦から明末にかけて作られ

た可能性も有る。


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