ギャラリー解説

古陶磁器

倣新石器彩陶弦文雙耳壺(現代、AD1990〜1999)

高さ8.7cm、口径8.6cm、底径6.4cm

欠けを施しわざとらしい古色が付けてあるが、こ

の様な形態(底張りで筒首でしかも双耳)の壺は

寡聞にして見たことが無い。弦文も異なり、耳の

ランスバも悪く、全体の形も可笑しい。まるで馬家

窯文化半山系(BC2600〜2250)の双耳壺の

底部を低くし、馬家窯系(BC3500〜3000)の

弦紋を描き、更に斉家系(BC2100〜1300)の

大双耳を付けた形で、馬家窯文化の各系の特徴

を繋ぎ合わせた趣きである。馬家窯文化の品と言

えば確かに馬家窯文化ではあるが、現代倣品のお

土産ものであろう。

平成21年度ゼミ卒業生寄贈品。


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