ギャラリー解説

古陶磁器

倣南宋河南窯褐釉小壺(清後期時代、AD1851〜1874)

 高さ8.9cm、口径7.4cm、腹径12.7cm、底径8.8cm

胴継ぎで造型され、軟らかく目の粗い白土の上に直接

やや茶色じみた褐釉がかけられている。本歌の南宋品

で、同じ形態で、同じ鐵釉系統の柿釉がNO58で、褐釉

がNO1086で、黒釉薬がNO701で、鐵釉がNO1236

である。しかし、本品は、それらを模した清朝後期の品

で、胎土はほぼ同じであるが、口縁や高台の形態、及び

全体のフオルム(胴部の張り具合)等が微妙に異なり、

清朝時代の倣品であることを示している。


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