ギャラリー解説

古陶磁器

紅釉青花鳳龍文盤(清末期時代、AD1877〜1911)

高さ5.1cm、口径27.4cm、底径17.5cm

外面が紅釉で、内面が青花の鳳龍紋様が描かれて、高台内は無釉で

ある。紋様や色調には清末の風情が有るが、恐れ入ったのは、見込み

に書かれた青花の文章で、「大元國至順庚辰云々」と有るが、文宗の

至順(1330〜1332)には庚辰は存在せず(庚午・辛未・壬申の三年

のみ)、庚辰は世祖の至元17年(1280)・順帝の至元6年(1340)の

二回のみで、一般品なのか明器なのか、一体何の目的で作ったか、全

く訳の分からぬ不可思議な盤である。


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