龍泉窯青磁滴船（民國以後、AD1950〜1999)

高さ12.5cm、横幅24.8cm、奥行き10.3cm

龍泉窯青磁の大型滴船である。滴船とは、船の形をした水滴のことで、元時代に龍泉窯青磁

で作られ出すが、中央と後尾に各々蓬を設け、蓬の両端には帯草帽を付け、中央の蓬中には

人物が二人、蓬外には蓑笠を付けた船頭が一人、船倉下部は中空で、船頭に注口を、後部

に小孔を開けると言う具合で、大概１７ｃｍ前後の横幅である。本品は、その青磁滴船の元様

式を模した品で、色調・形態から言えば民国以後のものである。