ギャラリー解説

古陶磁器

宜興窯黄泥古文字文瓶(清末期時代、AD1875〜1911)

高さ17cm、口径4cm、肩径7.5cm、底径5.3cm

在銘魏承昌作(篆文陽刻方印)

宜興の茶器はよく見かけるが、筒ものはあまり伝世し

ておらず、これは数少ない花瓶の一つである。胴部で

はなく肩部での二段継ぎで、文様は隷書で「晉元興七

年八月作」と描かれ、その左側面下には「荊山大石山

房刊」の文字が楷書で刻されている。宜興窯で、古代

の石碑文を紋様に施した筒ものは、清朝の後期から

民國時代にかけてよく見られる意匠である。


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