ギャラリー解説
古陶磁器
宜興窯琺瑯彩龍文提梁茶壺(乾隆・嘉慶年間、AD1736〜1820) |
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高さ15.3cm、口径8.5cm、胴径12.5cm、底径11cm 在銘、陽刻花文方款 宜興窯の茶壺は無釉が一般的であり、加彩のものは割と少な いが、本品はその中でも琺瑯彩で全面加彩した所謂滿彩壺で ある。落とし蓋で胴体の四カ所に凹みを入れた丸角型足付きの 様は、乾隆時代を代表する形状であるが、黒地に四爪龍紋の 絵付けは、嘉慶時代に良く見られるものである。貴重な資料で はあるが、惜しむらくは蓋の一部が破損して補修が加えられて いることである。 |