ギャラリー解説
古陶磁器
龍泉窯青磁貼花雲龍文皿陶片(元時代、AD1260〜1367) |
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高さ7.8cm、口径43cm、底径17cm、 上記の数字は推定である。この陶片は、東南亜細亜で発 掘されたもので、龍泉窯青磁の中東向け輸出品の破片で ある。やや灰色を帯びた色調に大小無数の貫入が走っ ている様から判断すれば、恐らく「倣哥窯仕立て」の青磁 であったろうと推測される。元代龍泉窯青磁は、浮彫紋や 刻花紋はよく見かけるが、貼花紋は概して少なくその大半 は中東に現存し、同形態・同紋様・同サイズで鮮やかな緑 一色の完品が、トルコのトプカピ宮殿に所蔵されている。 尚、本品は有徳者の「匿名寄贈」に係る。 |