ギャラリー解説

古陶磁器

藍釉地加白四季花文鉢(清中期時代、AD1796〜1850)

高さ7.5cm、口径25.7cm、底径9cm

民窯作品であっても可成りの上手ものである。深くて鮮

やかな藍釉地の上に、加白され透明釉がかけられてい

る。口縁部分は天地左右に梅花紋、見込みに一対の

蝙蝠紋、外面に四季花(梅・牡丹・蓮・菊)紋が、それぞ

れ加白され、深藍色の中に浮き上がって来る加白紋様

は、引き締まった凄烈さを感じさせる。道光時代の民窯

作品であろうと推測させるが、見込みの蝙蝠の形及び

全体の形状からすれば、清後期(同治・光緒)時代に下

がる可能性も無いわけではない。上段が裏面から、下

段が側面からの画像である。

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