ギャラリー解説

古陶磁器

越窯青磁道觀關羽像小宮(晉時代、AD266〜420)・檜山氏寄贈

高さ6.7cm、横3.2cm、奥行き2.6cm

建物を張り合わせで造り、中に關羽像を入れ、青磁釉が施され

ている。仏教ではこの様な形式の物を「龕」と称しているが、中

味が關羽像で且つ建物の屋根の形態等から考えれば、明らか

に道教系の物であり、小さいと雖も各家庭で祀られていた物で

決して明器ではない。道教でも仏教と同様に「龕」と称するのか

否か、寡聞にして不明なため、一応「小宮」と称しておく。釉薬

は、ややオリーブがかった古越青磁の色調で、晋代頃の品と

措定したが、何れにしても不明の点多々あれば、博雅の士の

御指教を切に請う所以である。尚、本品は、檜山氏の御寄贈に

係る逸品である。

[ギャラリー一覧へ戻る]