ギャラリー解説

古陶磁器

徳清窯黒釉穀倉小罐(六朝時代、AD265〜588)・藤原氏寄贈

総高12cm、蓋高4.3cm、口径5.5cm、肩径7.5cm、底径4cm

この様な徳清窯の黒釉小罐は、既に東晉時代の物の発掘

事例が報告されているが、それに比べると肩から底にかけ

てのラインがやや直線的であれば、時代的に若干降った

六朝代の物と判断される。胎土・色調・形態(直口・短頸・

広肩・外拱玉壁高台)等々、報告されている当時の特徴を

總て備えている。ただ惜しむらくは蓋が異なることである。

形態的には同じ様な蓋であっても、黒釉の釉調が宋・元時

代のものであり、明らかに後家蓋である。尚、本品は藤原

氏の御寄贈に係る逸品である。


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