ギャラリー解説

古陶磁器

粉彩文衡聖帝(關聖帝君)立像(現代、AD1990〜2010)

高さ47.5cm、横幅19cm、奥行き13.5cm

道教では關羽を神として關聖帝君の神号で呼ぶが、他

にも關帝爺・文衡聖帝・山西夫子・伏魔大帝など多数

の神号を持っている。それは、關羽が単に武神である

だけでなく、彼が常に『春秋』を読んでいたことから、儒

教(学問)神である五文昌の一人として文衡聖帝・山西

夫子等と称し、更に金銭に淡泊だった人柄から商売繁

盛の財神として協天大帝、誠と義に厚かった性格から

地獄の長官として伏魔大帝などとも称されている。本

品は右手に巻物を持っていれば、儒教神としての關聖

帝君であり、現代の粉彩人形の一つである。しかし、絵

付けも甘く所々釉剥げも認められ、更に何と言っても

顔に締まりが無いのが残念である。

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