ギャラリー解説

古陶磁器

磁州窯系白磁鐵繪高足杯(清時代、AD1662〜1911)

総高7.8cm、口径9.4cm、足高3.9cm、底径3.8cm

磁州窯よりも肌理が細かくより白っぽい灰白色の胎

土で、高足内の糸切り跡が小さな兜巾状を示してい

る。やや鐵繪の色調が薄いものの、鐵繪の紋様や

全体の形態から類推するに、紋様は元末から明代

にかけての絵柄であるが、形態は足の高さや杯の

形や大きさ(立ち上がりの柔らかさや縁反りでない

点)等が、清朝的である。因って一応清朝と措定し

ておくが、或は元末明初辺りに遡る可能性も有る。


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