ギャラリー解説
古陶磁器
霍州窯白磁鐵繪高足杯(元時代、AD1280〜1367) |
|
|
|
総高10cm、口径8cm、足高5.2cm、底径3.9cm 磁州窯よりも肌理が細かくより白っぽい灰白色の 胎土で、軟らかい鐵繪の線が三本描かれ、足底 には「とち」の痕が5個残っている。霍州窯の白磁 は、俗に「霍定」と称されている如く、雰囲気が定 窯に類似し、定窯白磁に見られる涙痕と称する釉 薬上の釉垂れ現象なども、同様に霍州窯白磁に も見られている。本品は、釉調と言い形態と言い 更には、釉上の涙痕現象(画像のほぼ中央)と言 い、典型的な元時代の霍州窯高足杯である。 |