ギャラリー解説
古陶磁器
赤峯窯系白磁小碗(遼時代、AD907〜1125) |
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高さ3.8cm、口径10.9cm、底径3.5cm 口縁部分が玉縁風で、高台からの立ち上がりも 鋭角的であれば、どちらかと言えば遼よりも北宋 の風情が有るが、窯が中国北部であれば、やは り遼ものと言うことになろうか。見込みには重ね 焼きの跡が有り、側面にもひっつき(約6cm程 破損した箇所を接続している)が認められ、肌理 が粗くて、軟らかく細砂を含んだような胎土の上 に、白化粧して透明釉が施してある。遼寧の初 期乾瓦窯の雑器に同様な胎土が見受けられる が、内モンゴル自治区の赤峯窯付近でも、類例 の胎土が存在する。因って、一応赤峯窯系と措 定しておくが、遼代赤峯窯系の白磁サンプルと しては、貴重であろう。 |