ギャラリー解説

古陶磁器

紅陶緑釉抱嬰跪婦人燭燈(後漢時代、AD25〜219)

総高26.2cm、筒高8.2cm、筒經6.1cm、

幅11.1cm、奥行き10.6cm

緑釉と称しても釉薬は殆ど剥離し、僅かに緑色の

残滓と銀化の趾が窺えるだけで、見た目はただの

紅陶に過ぎないが、当時の燭台の形態的サンプル

として、つまり陶器としてよりも資料として貴重であ

る。緑釉で同形態の72.1cmに及ぶ実用品が、

現在上海博物館に収蔵されているが、本品は、ほ

ぼ三分の一の大きさであれば、副葬品たる明器と

して作られたものであるが、実用品としても十分に

用をなし得る。


[ギャラリー一覧へ戻る]